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午前三時の回復魔法  作者: 28号
午前三時の回復魔法
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カルテ01:プロローグ

 治癒術。それは傷をいやし、病を駆逐する回復系魔法の総称である。

 魔物とそれを統べる魔王達によって人の世が乱れた昨今、国を一歩出れば命の危険が伴うアイゼの大陸では約50万人の治癒術師が日夜消えゆく命を救うために魔法を唱えている。

 そして私はそんなたくさんの治癒術師の中の一人だった。

 容姿も魔力も平凡で、高位治癒術も3つしか使えない。

 治癒術師協会の会員ランクも並のBから上がった事もないし、多分上がる予定もない。

 なにせ私がでた治癒術の学問所は酷く小さかったし、協会にコネがある友人や仕事仲間もいないからだ。

 だが一方で何処にでもいる平凡な治癒術師であるにもかかわらず、私は人から普通ではないと言われる。

 その理由は二つ、そしてそのどちらも私自身とは全く別の所にある理由であった。

 一つ目は、私の数少ない友人の中に「伝説」という二つ名を持つ男がいること。

 そしてもう一つは、私の勤める診療所がひどく変わっていることだ。

 半年前にうっかり履歴書を送ってしまったその職場は、この大陸で唯一深夜も火を消さない診療所。

「24時間年中無休、深夜も患者を受け入れます(旅の勇者も大歓迎)」

 という看板が目を引くそこが、私の今の職場だった。


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