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麻奈美と菜耶子は、私服の誉め合いや、学校のことーゴシップネタとか、誰だれ先生の話は、長いとか を話し合った。
「……さんと松木くん、付き合ってるんだって。あー、話し疲れた。まだ、ケーキ…。あ、そう言えば、猫…[ろく]、いつ飼ったの?」
菜耶子は、[ろく]を飼うことになった経緯を、話し始めた。
菜耶子が、話し終えたとき、
「で、その[ろく]が昨日も今日も一人で、お外に行った?」
「うん。そうだけど。」
「それでか。菜耶子が、いつもより何となく元気がないのは。」
「へ?」
「菜耶子って、意外に猫好きでしょ?なんか好きってことを、隠してるみたいだけど?」
麻奈美は、ちょっと得意げな顔で言った。
「まぁ、嫌いじゃないけど。どうして?」
「嫌いじゃないけどって、菜耶子、口が一瞬変な形になったよ。それって、菜耶子が、あんまり本当のことを言ってない時に、出るんだよ。菜耶子知ってた?」
私は、麻奈美の発言に答えず、慌てて自分の口元を、手で触った。




