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[ろく]に話しかける
「今日ね、麻奈美の彼氏に会ったよ。」
「にゃっ。」
菜耶子は、一緒に寝てる[ろく]に向かって、しゃべった。
「なんか、ラブラブな感じだった。」
「にゃ。」
[ろく]は、菜耶子の言うことに、返事するように、鳴いた。
「ちょっと、うらやましく思ったよ。」
「にゃっ。」
「私も、彼氏ほしいなって、ちょっと思ったのよ。」
「にゃっ。」
「私、実は、柏田くんのこと、ちょっと、好きなの。」
「にゃ!にゃー。」
「[ろく]、どうしたの?そんな大きい声、出して。」
「にゃ。」
[ろく]は、ちょっと小さな声で鳴いた。
「[ろく]、謝っているのね。よしよし。[ろく]、くすぐったいよ。」
菜耶子には、[ろく]が、申し訳なさそうな、顔をしてるように見えた。そして、[ろく]は、菜耶子の頬を舐めた。
「でも、柏田くんを前にすると、なんか素直になれないんだよね。どうしよう。」
「にゃ~。」
[ろく]は、目を大きく見開いた。
「あ、[ろく]にこんなこと、言ってもだめだよね。何してるんだろう。私。電気、消すよ。[ろく]。」
「にゃっ。」
菜耶子は、目を瞑った。




