帰り
「だって、麻奈美とは、麻奈美が素直になってくれたおかげで、付き合えたから。」
帰りは、もう遅いと言うこともあって、田辺さんが、車で菜耶子を家まで送った。もちろん、麻奈美もその車に乗せて。
家につくまでの間、菜耶子は、2人のことを聞いた。
麻奈美と田辺さんは、付き合うまえから、両思いだったこと。
麻奈美は、田辺さんのことを、下の名前から<きーくん>って、読んでること。
田辺さんは、麻奈美のことを、そのまま<麻奈美>って、呼んでるらしい。
‘本当は、違うと思うけど’
「ただいま。」
「遅かったじゃない?頭、大丈夫だった?」
「大丈夫。昨日、病院に言ったとこだし、そんな1日でどうこうならないって。」
「わかった。あ、麻奈美ちゃんと…」
「田辺です。小松さんと…」
「お母さん、田辺さんは、麻奈美の彼氏で、ここまで送ってくれたの。」
菜耶子は、玄関で靴を脱ぎながら、母にこう言った。
「あ、そうなの。それは、ありがとうございました。」
「いえいえ。遅くまで、すいません。」
「いえー。菜耶子が、遅く帰るのは、結構いつものことですし、頭のことは、気にしないで下さい。」
「ありがとうございます。それでは。」
「菜耶子、また明日ね!」
田辺さんと麻奈美は、帰っていった。




