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ケーキ1
「今日、田辺さんが働いている、ケーキ屋さんに、行かない?麻奈美。」
授業が終わって、菜耶子は、麻奈美に声をかけた。
「うん。行こっ。」
「田辺さんって、どの人?」
麻奈美と菜耶子は、ケーキ屋にきていた。
「あの人よ。」
麻奈美が、指差した所にいた男の人が、麻奈美たちの方を見て、微笑んだ。
「あの人が、田辺さん?確かに優しそうな人だね。」
「でしょっでしょ!やっぱり、素敵だわ。」
頬を赤らめながら、麻奈美は言った。
「やっぱり、ここのケーキおいしいわ。」
「うん。おいしいね。まぁ、麻奈美の場合、田辺さんがいるから、余計おいしく感じられるねー。」
「菜耶子ったら!」
麻奈美と菜耶子は、田辺さんの仕事時間がおわるまで、ケーキを食べながら待った。
「ねぇ、菜耶子。今日、柏田くん、休んでたね。」
「あ、そーだね。」
「何?そのいかにも、興味なさそうな返事。」
「だって興味ないもん。」
「またまたまた~。」
「『またまたまた~って、何よ。麻奈美、私の肩、指でつつかないでよ。』」
「ごめん。でもさ、菜耶子…」
このあと、しばらくこんな感じで、麻奈美と菜耶子の話が、続いた。




