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「あー、もうこんな時間。」
菜耶子は、ベッドサイドの時計を見て、こう言った。
‘昨日の夢、変な夢だったな。柏田くんが、出てくるし。’
「[ろく]、おはよ!。」
自分の横にいるはずの[ろく]に、菜耶子は、声をかけた。
「あれ、いない。」
菜耶子は、ベッドから起き上がって部屋中をみたが、いなかった。
‘あ、ドアが開いてる。[ろく]、もう一階に降りたのかしら?っていうか、私、昨日ドアの鍵、閉め忘れたのかな?’
菜耶子と妹の香子の部屋は、鍵が閉められるようになっているのだ。
「お母さん、[ろく]、どこに行ったかしってる?」
一階のどこにも[ろく]の姿が、見当たらないので、菜耶子は、母に聞いた。
「知らないよ。」
「[ろく]なら、菜耶ねぇが、降りてくる20分ぐらい前に、出ていったよ。もちろん、キャットフード食べてからだけど。行ってきまーす。」
朝ご飯を食べ終わった香子は、そう言って、家を出た。
「[ろく]…。」
「菜耶子、今日、学校行って大丈夫?」
「うん。行ってきます。」
「気をつけてね。」
菜耶子も、学校に向かった。




