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「えっ?」
「だから、好きなんだ。菜耶子のこと。」
柏田くんは、菜耶子の耳元で、囁いた。
‘今…’
「今、私の名前、呼び捨てで呼んだ?」
菜耶子は、近くにいる柏田くんにしか、聞こえないような小声で、いった。
柏田くんは、菜耶子の質問を、軽く笑いながらかわした。
「高木さん、顔赤いよ。風邪でも、ぶり返したのかしら?」
いつの間にか、保健室の先生の岩田先生に対する、お説教は、終わったみたいで、保健室の先生が、聞いてきた。
「え?赤いですか?私?熱は、もうないと思うんですけど。」
菜耶子は、ほっぺた手をあてた。
「そう?でも、まあ、一応、熱、計っておきましょう。」
「36.6度か。熱は、ないね。あ、頭は大丈夫?」
「大丈夫。大丈夫ですよ。」
「でも、頭って、わからないから、しばらく、このベッドで、寝ててね。それで、ちゃんと、病院にも行ってね。高木さん。」
「はい。」
‘大丈夫だけどな~
「えっと、俺は、部活に戻るな。それと、高木の家にも、連絡しとくから。」
岩田先生は、そう言って、保健室を出ていった。




