17/46
4
菜耶子は、とりあえず、ベッドには行かず、勉強机の椅子に座って、携帯にメールがきてないか、チェックした。
「あ、麻奈美からメールだ。」
菜耶子は、そのメールを開いた。
【菜耶子、風邪だって?大丈夫?お見舞い行く?あのね、柏田くんもお休みなの。どうしてかは知らないけど。柏田くんの友達……。】
麻奈美のメールは、途中から、柏田くんのことになっていた。
【大丈夫だから、お見舞い来なくて、いいよ。麻奈美にうつっても、嫌だし。私は、また寝ます。おやすみ。】
【そう?じゃ、お見舞い行かない。おやすみ。】
麻奈美の返事は、すぐきて、その内容を確認した後、菜耶子は、ベッドの上で横になった。
「菜耶子、晩御飯、どうする?お粥?」
母の声が、菜耶子のぼーっとした頭に、微かに届いた。
「あ、うん。お粥、作って。」
「わかった。」
菜耶子が、そう言ってる間も、[ろく]は、菜耶子の体にぴたっとくっついた。
「お粥できたわよ。」
母が、菜耶子の部屋に、お粥のはいったお皿を持ってきた。
「ありがとう。」
母がドアを開けた途端、[ろく]は、勢い良く、一緒に下りていった。
「[ろく]、そんなに慌てて、トイレかな?」
と、母が言った。




