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麻奈美が帰った後
「麻奈美ちゃんって、やっぱり元気ね。」
「うん。元気だね。麻奈美は。」
「今日の晩御飯は何?」
菜耶子は、食卓の椅子に座って聞いた。
「今日も肉じゃが。昨日、たくさん作り過ぎたのよねぇ。」
と、言いながら母は、台所に行った。
「ただいま~。」
「おかえり。香子。今日、遅かったわね。」
「うん。友達と遊んでたから。今日ね、晩御飯いらないから。友達と早めの晩御飯って、食べたから。」
と言って、2階にある自室(香子の部屋)に、さっさと上がっていった。
「香子、熱でもあるのかな?ほっぺた、赤かったな。」
と、母の声。
「後で、香子にお粥、持っていって。菜耶子。ねぇ。聞いてる?」
ぼーっとしてた菜耶子は、急に声をかけられ、言葉がすぐに出てこなかった。
「…う、うん。お粥ね。聞いてるよ。」
「香子に持っていってね。後で。」
「はーい。」
「今日も、お父さん、帰って来るの遅いから。はい。机にこれ、並べて。」
私は、母に言われたとおり、肉じゃがが入ってるお皿を、机の上に並べた。




