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 桜が舞う中、冬真は東中学校の校庭に一人立っていた。今日は入学式だ。部活動も、行われていないのだろう。初めて袖を通してからまだ3日も経っていない制服が、なんだか重苦しい。


 今日から、東中学校の生徒だ。


 入学式を終えて、ほとんどの―――いや、冬真を除く全ての生徒がもう帰宅していた。そんな中で冬真は一人で校庭の桜の下に立っているのだ。


 この学校には桜が多い。


 なぜ、冬真がこうして一人で立っているのか。

 冬真は、無口な男子生徒で、小学生の頃も、友達は数えるほどであった。冬真はそれで十分だと思っていた。無口で、冷静で、とても思慮深い。自分の気持ちはあまり話さないが、人の感情には敏感だった。そしてその状況を感じ取って行動することができたので、優しい一面も持っている、というわけである。容姿はそこそこいいほうで、小学生ながらも、女子生徒の中には、"隠れファン"が何人か存在していた。

 基本的に、冬真は話すのが苦手なのである。入学式のあとのホームルームでも、誰にも話しかけずに、一人で座っていた。周りはどんどん友達になっていく。クラスには同じ小学校だった生徒も多く、女子生徒のほうではもう"グループ"とやらが確立しつつあった。

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