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第四話 風見 三途

一体なぜだろうか...


家系図から消されるというのは縁起でもない事だ。


問題は、なぜ父が俺にこの万年筆を託し、金庫を開けさせたのか、という事だ。


うーん、まだ情報が無さすぎるな。


他にも何か入っていないかな。


隅に何かがある。


古い写真だ、どこかの家族写真にみえる。


男が4人、女は2、子どもが2人写っている。


着物や軍服?のようなものを着ている。大正か明治くらいに撮られたものか?


んっ?裏に名前が書いてある。


風見 三途


誰だ?


聞いたこともない名前だけど、風見って苗字はそうそうない。


この写真に写っている誰かか?


「どう?整理進んでる?」


「ああ...まあな」


「どないしたん?それ何?」


「俺もようわからんわ」


「古い写真やねぇ」


「母さんは、誰か分かる?」


「うーん、お父さんは自分の話なんてせえへん人やったからね」


「そっか、じゃあ戻しとこ」


2日後、俺は家に帰った。


その頃ぐらいからだろうか、とある事件が世間を騒がせ始めたのは。


「本日のニュースです。今日未明、〇〇市の郊外にて、焼死体が発見された模様です。現場の状況から事件を疑われており、県警は身元の捜索を進める他...」


「〇〇市か...そんな離れてないな、気を付けようっと」


プルルルルル


ポチッ


「もしもし?」


「あーもしもし?タカ?」


「ケイ?どないした?」


「悪いな、明後日の飲みパスさせてくれよ」


「どうかしたんか?」


「ニュース見てねぇのか?焼死体が出たんだ。しばらく捜査だよ。」


「そうだ、そういえばお前警察やったな」


「その意外にな、みたいな反応やめろよ〜俺だって久々お前に会いたかったんだぜ?」


「悪ぃ悪ぃ、でもあの頃のお前からじゃ想像出来んわw」


「まあ一週間後くらいには、行けると思うぜ」


「おう、また連絡する」


こいつはケースケ、高校時代のいわば悪友ってところだ。


よくもまあ、あれだけヤンチャしてたやつが、警察になんてなれたもんだ。


俺みたいなフリーの記者よりよっぽど誇らしく思うけどな。


ピンポーン


「はーい、今行きまーす」


ガチャ


あれ誰もいないな。


いつの時代にピンポンダッシュなんて流行ってんだよ。


「よっ」


「うわっ」


「なんだじいちゃんかよ」


「この歳になって孫のびっくりした顔が見れるとはな。」


「そりゃ急に背後から声聞こえたら、びっくりするて」


「そんで今日は何?」


「単刀直入に聞くが、カズオの遺品は受け取ったんか?」


「あの万年筆?」


「いいやそっちやない」


「家系図の方や」


「あの変な家系図?」


「何か気になった事ないか?」


「うーん、そういえば一ヶ所黒くなってたで」


「それや」


「写真も見たんやな」


「そうそう、写真の事も気になってたわ」


「そこにあった名前こそが、風見 三途、タカノリの曽祖父の兄弟や」


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