第九話 じれったい!エロと不器用
さてさて、わても葵に憑りついて・・・
いや!ちゃうちゃうちゃう!
守護し始めて、もう1か月が過ぎたんやな
わても早く神様に昇格するぞ~。えへん!(見習い)
葵も高校に入学して1か月。
GWと初試合が近づく練習日なのだ
相変わらず、グラウンドはホッケー部と陸上部と兼用で内野しか使えへんで~
「では、今日は守備の練習でいきましょう!
ぼくが打つので内野は守備についてください」
「サード行きます!
5(サード)-4(セカンド)-3(ファースト)
でお願いします」
カキーン
「はい!サード。もっと腰を落として!」
内野ノックの続きは外野やで~
「佐々木さん。次は外野いくので、
ホッケー部にちょっとだけレフト線を開けるように
頼んでもらっていいですか」
「はい!了解♡」
涼音と美玖が佐々木さんを見ながら
美玖「ねえ、スズ。飛鳥って葵が好きなんでしょ?」
涼音「うん」
美玖「大丈夫?」
涼音「なにが?」【はぁ~素直じゃないなぁ】
外野はレフト線に一列に並んで順番にノックなのだ
「じゃあ、外野。順番に行きまーす
内野はカット(ボールの中継)でホームへ!
順番で入って下さい」
カキーン
「今のは、ノーカット!」
涼音【葵、バットコントロール上手くなったな】
練習は進み、倫子先生が時間の合図でっせ
「はーい!みなさん。お時間が来たから、これまでね~」
今日は勉強会の日だから、来てくださいね~
ごきげんよう」
一同「ごきげんよう」
今日も刺激的な服装なのに、
ここ数日、反応が薄い葵が気になる倫子先生なのだ
【ちょっと、勉強会で仕掛けてみようかしら】
葵・涼音・美玖・結衣は二年生に捕まり。
もとい、積極的に勉強会に参加するのであった
「あら~葵ちゃん♡ここ間違ってるわよ~♡」
超接近して、むぎゅー♡と押し付けて来る♡
【当たってる♡】【柔らかい♡】【いい匂い♡】
ドッカーン!噴火!
【やっぱり、ちょろいものね♡】
「は~い!佐々木さん。ティッシュ持ってきて~」
「はい葵ちゃんティッシュ♡」
「でも、練習の時はあまり興奮しなくなったわね。葵ちゃん♡」
「あ~野球の時は、集中しているので大丈夫です」
一同【嘘つき!】
倫子先生は続けるのだ
「藤ちゃんと同じと思ってたけど、さすが野球少年ね♪」
「藤ちゃんは正統派エロ・スケベであって、
ぼくは純粋・無垢なだけです」
全女子部員が異議あり!!!
「絶対違う!」
「練習中に、鼻の奥に小さくつっ込んでいるティッシュ
それとテント!バレてないとでも思っていますの?
隠せていませんわよ!」
倫子先生がにやけながら
「あら~テント?チワワ用だったのかしら?気付かなかった~」
「ガーン!!」
立ち直れない葵であった
その日の帰り道、涼音ちゃんと葵はもはや噂になることもなく
自然と二人で帰るようになってるで~
暖かく見守る4つの瞳
「そろそろ、もしかしたら、もしかするかもね~♪」
「なあ、スズ。藤ちゃんって、初日以来、ぜんぜん来ないけど。聞いてる?」
「あーまたムツミちゃんから成敗されて、しばらく自宅謹慎らしいよ」
「・・・」
チーン カラスがカー
その日の夜、久々のむぎゅの歓喜に葵は包まれるのであった
抱き枕を抱え、足をバタバタさせながら
「倫子先生のむぎゅー最高~♡毎日やってぇ~♡」
「柔らかい♡」「いい匂い♡」「スズより大きい♡」「学院最高!」
~すると不幸の着信音が鳴るのだ~
「お前。倫子先生のむぎゅの余韻にしたって何やってんだ?
私と倫子先生を比較してんじゃねーぞ!」
「ごめんなさい」【監視カメラか盗聴器ある?】
「きゅんきゅんパフェ。プラス1。合計3と二分の一な」
合計4200円なり
正座して「はい」
チーン
【せっかくのスペシャル余韻が・・・また飛んでった(泣)】
涼音ちゃんの将来がムツミちゃんに思えてきたのは気のせい?
葵「お母さん~お小遣いを上げてよ」
母:真由「急に、何言ってんのよ、十分あげてるでしょ!」
「野球の道具って高いんだよ~」
「あんたが、クローゼットに隠している物を
買わなければ足りるでしょ!あんなに一杯(怒)」
「・・・」
【バレてる・・・隠し場所変えなきゃ】
武士の情け、ここは流そう!世の男子中高生のために!
☆彡 2日後の練習なのだ ☆彡
「田中先輩(2年主将)これなんですが、
各自の弱点と改善点、トレーニングポイントを
まとめたので、見て頂いていいですか?
藤ちゃんにもアドバイスを頂いています」
【藤ちゃんパソコンもスマホも使えないから、
電話で2時間も掛かったよ・・・】
ざっと見た田中主将が
「凄いじゃない!これ。さすが校長先生と藤ちゃんが認めた新監督ね♪
だから、練習を見るだけであまり声を掛けなかったの?」
「はい。自信が無かったというか・・・
藤ちゃんと言うことが違っていたら・・・とか」
「大丈夫よ!葵ちゃん。
もう、みんな信頼しているから(野球は)」
田中「全員集合!これ、葵ちゃんが一人一人にラブレターだって」
涼音【♡】
佐々木マネージャー【わたしのは?】
他の部員「不要ですわ!解散!」
田中「ごめん!うそ、うそ、うそ、一人一人の練習メニューだって、凄いよ」
ざっと見た一同
「よく見てるね~やっぱり、葵ちゃんも凄いね!(野球は)」
「でも、ちょっと待て!
確かに、書いてることは正しいんだけど・・・」
「どこ見とんねん!(怒)」
改善の例:
①お尻をキュッ♡と引き締めましょう。
②バッティングフォームは脇をキュッ♡と締めて谷間をつくりましょう♡
涼音・美玖・結衣
「あいつ、まじめな文章にもエロが出るんだよね」
グラブ、バット、ボール、ベースの襲撃に撃沈する葵であった
「む・ご・い」
一同「藤ちゃんそのものですわ。ふん!(怒)」
その日も、自然と葵と涼音が二人で帰るのだ
見守る4つの瞳
「なかなか、くっ付かないね」
「もーじれったい!ちょっと仕掛けてみようよ!」
当作品はフィクションです