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第二話 天敵野球少女降臨!

鈴丘東に落ちて、鈴丘学院に進学が決まった葵

実は、大人たちの思惑に翻弄(ほんろう)された結果なのだ!


☆彡 鈴丘東の合格発表前の3月11日鈴丘学院の校長室やで~ ☆彡

*当県の私立高校は公立に先立って2月末に入試が実施されるよ


校長と川東(かわとう)教頭の会話

二人は鈴丘女学院のOG&幼馴染なのだ


「ところで、()()ちゃん。男子は入学してくれるかな?」

「女子はいつも通りだけど、男子は県立に流れるからちょっと厳しいかも

 でも、なんとか定員200名は確保できるでしょ♪」


「そっか~男子はやっぱり厳しいね~、ユキちゃんの力でなんとかしてよ~」

「無理」


☆彡 その日の夜 鈴丘東 川東校長の自宅で夫婦の会話なのだ ☆彡

「ねえ、()()ちゃん。今年から学院は共学でしょ、男子は集まりそう?」


「う~ん、来ても数名かな~厳しいよう」

「そっちからさ~何人か譲ってよ。()()ちゃんも喜ぶし」


「う~ん、ユキちゃんの頼みでも、さすがにムズイかな」

「だよね~」


そうなのだ!ユキちゃんこと、川東(かわとう) 有希(ゆき) 鈴丘学院の教頭先生やで~

鈴丘東 川東校長。やったな?やったよな! 教育的指導やで~

一人の少年の未来 < ユキちゃん


さて、時間軸を戻して

☆彡 紬と茜、葵はそれぞれの新たな道に進むで~ ☆彡

4月8日 鈴丘学院入学式 いよいよパラダイス計画始動!


張り切る葵やで~

「よっしゃ~パラダイス計画始動!やったるどー

 見とれ~鈴丘東とツムちゃん!絶対、後悔させたる!」


校門では先生や在校生が新入生を迎い入れており

葵「おざっす!」野球部風


「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」


「え!?」

「おざ・」 

「ご・」 「ご・・」 「ごき・・・」 「ごきげんよう」


周りを見渡すと、短髪にパンツスタイルの制服がちらほら

葵【男子確認!次はクラスを確認するか】


クラス発表の掲示板にて

1年C組

1番 工藤 葵 

1番 蒼井 忍 2番 飯田 悠 3番 上野 澪 

他には名前が雫 旭 飛鳥 香月 真澄 瑞樹 伊織 澪 など


「なんで1番の次が1番?

 でもまあ、男子も何人か居そうだし、よかった~

 クラスに行こ~」


「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」


「ごき・げん・よう」


1年C組の前で座席を確認すると

「あちゃ!オレ 一番前!まあ、すぐ席替えするっしょ」

「お!琴っちとナミ!学院だったんだ~」

「よかった~三中の男子は誰もいないし、クラスでボッチだと思ってたよ~」

【琴っち、ナミもいいな♡可愛いし♡】

鈴丘三中3年時のクラスメイトの“琴っち”こと石川 琴美

“ナミ”こと八川 南海なのだ


「葵も学院だったんだ。このクラスに三中はこの3人だと思うよ」

「あと、小学校で一緒だった

っと、琴っちが言いかけた瞬間、葵の背後から突然の膝カックン♪ 


「おえぇ」

葵が驚いて振り向くと、何者かの人差し指が頬に刺さり

涼音「ア・ホが見る~」


「スズ(怒)!お前もC組かよー」

「悪いか!」


「今からでも辞退しろ!」


ここで改めてもう一人の主人公を紹介しておこう♪ 

“スズ”こと河野(こうの) 涼音(すずね) 15歳

スポーツ万能&ボーイッシュ&活発なメガネ女子で主に女子から大人気

紬とお隣さんで幼稚園から小学校まで一緒の幼馴染

中学はソフトボール部のある私立中学校へ進学

高校は女子野球部を創部した鈴丘学院へ進学

小学3年時に転校してきた葵と出会い、

小学生の頃は同じ少年少女野球チームでチームメイト

紬と高田茜が親友であるため、葵ともよく遊んでいたのだ

そして、葵が逆らえず、葵にとっては()()ともいえる存在なのだ


涼音「小学校以来の同じクラスだな♪」

葵「運悪く、そうだな」


涼音「トゲのある言い方だね。葵君」


涼音「それよりさ、葵。東に落ちて紬と別れたんだろ? ダッセーな」

葵「ほっとけ!傷心の葵君を思いやる優しい気持ちは無いのか!」

涼音「ない(断言)」 


葵「むごい・・・」【相変わらずだ。。。あまり関わらないようにしよう】


涼音「ところでさ、美玖(みく)結衣(ゆい)もいるぜ!葵も野球部に入んなよ

   私たちは3月から練習に参加してるんだ」


山中 美玖、山野 結衣は小、中は学校が違うものの、

少年少女野球チームの元チームメイトなのだ


「俺に女子野球部に入れっちゅーの!?」

「男子野球部なんて無いんだから。球拾いで使ってやるよ

 それに、津旅監督すごいよ」


「やだ」

「子供か!」 


「やだ、お前といると調子が狂うし、女子にモテなくなる」


涼音ちゃんが葵の肩に両手をのせて冷静に

「葵。現実を見なさい」


葵が周りを見回すと

ほとんどの女子が放つ“ラブ♡ラブ♡キュン♡キュン♡ビーム”は

涼音に向けられているだ

「スズ様 凛々しい♡」「スズ様に馴れ馴れしいあの男、ウザいんだけど!」

「あの男の子イケメンだけど、スズ様の方が素敵♡」


「・・・」

「あれ?(周りをみたけど)このクラス。オレ以外に男子いなくね?」

「知らね。先生に聞いてみたら」


担任の青葉(あおば) 倫子(りんこ) 先生登場!胸元の開いた白シャツにタイトなミニスカート♡

見えそー!見せてくれー! いかん神様(見習い)であった。自粛


「ごきげんよう~、は~い。みなさ~ん 席についてくださ~い

 ご入学おめでとう

 私が担任の青葉 倫子 ピチピチ新卒の23才で~す。よろしくね♡」


即座に葵が反応するで~

【先生?なんちゅーセクシー&刺激的!スタイルはんぱねー】

鼻血がたら~


席が隣の涼音ちゃんがツッコむ

「葵。興奮してんじゃねー!」【スズ(怒)余計なツッコミすんな】


クラス中が大爆笑 真っ赤になる葵なのだ

あれ?神様(見習い)も鼻血出るんだ。。。知らんかった


「あら~可愛い~ちょっと刺激が強かったかしら

 校長先生が褒めてくれるから、いつもの感じできちゃった~

 葵君も好きね~♡」


建前「いえ。。。胸元のボタンを閉じて頂いていいですか」

本音【はい!その通りでございます。お世話になります♡】ペコリ


「かわいい~♡」


「ところで、先生!このクラスは他に男子はいないんですか?」

「あら、知らないの?このクラスだけじゃなくて、1年で男子は葵君だけよ

 女子のみんな!葵君と仲良くしてあげてね♡」


つまり!この学校の男子は、葵だけなのだ!

いいな~パラダイス計画実行しなくても、パラダイスやん! 

あかん神様(見習い)やった。自粛


葵「・・・」 

【ちょっと待て! 確か一年生は201人って言ってたよな!

 また・・・201分の1かよ。男 オレ ひとり~!?】


こうして、201分の1 あおいの悲劇(喜劇)が本格的にスタートするで~


「あ!忘れないうちに伝えとくね♪

 今日、帰る前に校長先生が校長室に来て欲しい♪って」

「え!?」


「じゃあ、時間だから、みなさん!入学式に向かいますわよ

 体育館に移動していただけるかしら」


アナウンス:「新入生入場~」 

次「1年C組」

入場してくる葵をみた在校生から「ざわざわざわざわざわざわざわざわざわ」

「男の子がいる」「男の子ひとりだよね。変態?」「きゃ~イケメン」

「彼女いるのかしら」「タイプかも」


「ちょっと待って!それより後ろの女の子見て!かっこいい~♡」

「あれが噂の涼音様よ♡」

「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」

「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」

「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」


司会「在校生のみなさんお静かに!」


入学式が粛々と始まり

司会「村上校長先生から祝辞です」

校長「ごきげんよう」

  「みなさん。伝統ある我が校へご入学おめでとうございます」

  「夢や希望を持って迎える ~かくかくしかじか~」


粛々と入学式は終わり、

学校や授業、部活説明など、セクシーホームルームも終わったのだ


いや~その間もいいもの(倫子先生様の深い峡谷)を見せてもらったのね♡

いかん心の叫びが出てしまった! 吾輩は神(見習い)である。自粛


「は~い みなさ~ん お疲れさま。明日から高校生活を頑張りますわよ」

「葵君は校長室忘れずにね」

「他のみなさんは部活紹介や学校探検を楽しんでね」

「ごきげんよう」


「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」

「ごきげんしたぁ」


すると突然、美少女が葵に話し掛けてきのだ!

佐々木 飛鳥 鈴丘一中の元野球部マネージャー 

中2の夏の予選で対戦した時に、葵に一目ぼれ

それ以来、会うたびに「LOVE♡LOVE♡きゅん♡きゅん♡ビーム」を

葵に放っていたのだ! 


きゃー可愛ええー!わてにも紹介して~♡ あかん神(見習い)やった。自粛


「三中の葵君だよね!私を覚えてる?」

「え?」わざと一瞬間をおいて 

「あー!一中の佐々木さん」


葵は確かに『LOVE♡LOVE♡きゅん♡きゅん♡ビーム』を受け取っていたのだ

だが、当時は紬ちゃんが怖くて、ビーム返しを出来なかった悲しい歴史?

があったのだ


【これはパラダイスの始まり!やっと運が向いてきたぞ!】


「ねえ、せっかく再会できて同じクラスだから、一緒に帰ろうよ?

 待ってるから♡」

しかし、『LOVE♡LOVE♡きゅん♡きゅん♡ビーム』を察知した人物が

ここには他にもいたのだ


葵が「はい~♡喜んで♡」と言いかける前に

涼音「ちょっと失礼~葵。ちょっと来なさい!」


「あんたはバカなの!?

 こんな無人島みたいな環境で女子600人

 唯一の男子のあんたが本能のまま行動したら

 どーなるか?想像できないの?周りを見てみなよ!」


C組女子に加え、廊下には学院唯一の男子を見に来たギャラリー女子と

涼音ちゃん目当ての女子多数!!


「ゲぇ」 

そーなのだ!本能のまま行動する葵を指導、教育してきたのが涼音ちゃんなのだ


「冷静に行動します(泣)」

【スズと話していると、殺気を感じるのは気のせい?】


「じゃあ、佐々木さんは私に任せて、校長室に行ってきなよ

 終わったら、部室に顔を出せよ!」


葵【い・や・だ】

当作品はフィクションです

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