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Yとの宝物

痛い…あれ?トイレが近い

初めての経験

怖いものなどなく生きてきた22年間


もしかして…


不思議な感覚だった


気がつくと冷たくて硬い台の上に寝ていた


まだ8合目だよ

これから、これから頑張って!


優しくて頼りになる声がする…


痛い、怖い。

恐怖で涙と鼻水が出続ける…


誰も味方など居ない


今この時を乗り越えるのは自分しかできない、誰も助けてはくれない。


怖くてたまらない…


一緒に居る仲間、友達が傍に居ない、無我夢中で嫌でも迫る痛みに向き合う長い長い2日間が始まった

なかなか出てこないね

お母さんの、お腹の中が居心地の良いが良すぎるんだね。


お母さん…


産まれてくる命

大切にできるのは私のしか居ない


幸せに変わった…


痛みと幸せを噛み締めていた2日間が終わりを迎える頃…


お腹の中でも赤ちゃんが苦しんでるから堕してあげようね。


え?どうやって?


帝王切開


やっと会える楽しみな気持ちと痛くて麻痺している体力がなくなった身体から元気な男の子が声をあげた…

初めての子顔合わせ元気な小さい小さい生命まだ実感が湧かない

この子が自分のお腹に居たなんて理解ができなかった


不思議な感じ…過ぎてゆく時間と一緒に産まれてきてくれた小さな生命がかけがえのない事に気がついた


可愛くてしょうがない誰にも触れたくない、触られると壊れてしまいそうな小さな生命


無我夢中で育てた


龍昇が産まれてから半年が過ぎた頃…

Мとのかけがえのない生命が私の中にきてくれた。


心花


2回目、歳子となると龍昇の時とは違い一瞬だった。

覚悟もできていた

何より龍昇にきょうだいができた事が嬉しかった。


龍昇、心花は黙って居ても毎日の時間と共に成長していく…

可愛くてたまらい

かけがえのない大切な物だった

心花が産まれて1年が経とうとしていた。


かけがえのない生命

百花に出会う事になる


Мとのかけがえのない生命


百花が産まれてからは必死に何よりも優先しながら育てた3人…


幸せだった


分身の笑顔、動く姿、笑い声、何もかも宝物


幸せを、ありがとう!


こんな私の所にきてくれて、ありがとう。


百花が産まれて一年が経とうとしていた頃、突然その時はきた


Мとの別れ


私は迷いなどなく3人の宝物達を連れ新居へ向かう。


これからの先どうしよう


頼る仲間、友達、家族が居ない


この子達を守れるのは自分しか居ない 


必死だった 


御飯を食べさせる為

笑顔をみる為

辛い思いをさせたくない為に…


限界がきた…もうどうにも出来なくなっていた


ずっとこのままじゃ、この子達から笑顔が消える…この子の笑顔を守るにはどうしたらいいのか悩む毎日…


児童相談所


少しでいんです…私が落ち着くまで、この子達を見ていて下さい


離れ離れになるのは辛かった…笑顔を見る為だと思えば頑張れた

がむしゃらに稼ぐ

3人の宝物の笑顔を思い浮かべて一生懸命に働いた毎日


ピンポーン

子供達が居なくなり静まりきった部屋に音が鳴り響く


突然Mが訪ねてきた


何で家が分かったの?

Mに聞いたら龍昇が言っていたから何となく来てみたと…


この家に今は居ないよ。


知ってる…俺の所に連絡がきた

何で預けるような事をしたんだと言われた


こっちの家庭環境など知ってるはずなのに私からしてみれば酷い言われようだった


離婚届を出してきた


全て書いてあり後は、お前の名前だけだから。と


親権のところに子供達の名前が記入してあった


学のない私は何も考えずにサインを書きハンコウを押した


暫くするとМがまた訪ねてきた…

子供は俺が引き取るから。

何で?…私の子供だよ


Мが居なくなり児童相談所に電話をした

どうゆう事ですか?


お父さんに連絡をしたら引き取りに来るとゆうことで返す事になりました。

お父さんの御自宅なら問題なく子育ても出来るとこちらも判断しました。


え?…


何で勝手に連絡したんですか? 


こちらとしても、お父さんに承諾を頂かないとあずかることができないので…


気がつくのが遅かった

児童相談所の人も最初に教えてくれればよかったのに…


私と子供は離れ離れで暮して行く事になる

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