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可愛い朝のとある一日

作者: 碓木奈津実

よろしくお願いします。


健気なあの子とともに寝て

無造作に伸ばした腕に乗る重み

確かな心地よさと温もりがある

穏やかな寝息が徐々に覚醒に近づけば

少し掠れた色気と可愛さが混じる

この瞬間を味わうことができる黒猫は

いつもすまし顔で口角を上げる


目を覚ましてすることは

目に留まる指先を使う

長く節くれ立っている

あの子の1.3倍も太い指

絡む白魚とダンスをする


唐突に止まる視線の先には

指に嵌まる銀の輪を見ていた

あの子の頬は熟れた桃のよう


主から漂う甘い薫りと

柔らかく少し低めの体温で

俺の黒髪をセットする


とある忙殺された日の夜明けのことだった

ご覧いただき、ありがとうございます。よろしければ、感想等を書いて下さると幸いです。

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