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音楽リハーサルの中の気付き

ゲオルグは、新調した、宮廷服によりマイセンの陶器人形の様な美しさを発しながら宮廷に入って行く。

 宮廷の一室で音楽会のリハーサルを行うことになる。

 第一ヴァイオリンのベックマンと第二ヴァイオリンのクルト、チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバを兼任する、アンスバッハとフルートとリコーダーを兼任するシュポワまた、リュートとテオルボを兼任するモルツィンといった内容がアンハルト=ザクセン宮廷楽団である。

 

 規模の小さい楽団であるが、有力貴族なら豪華な楽団を持つのだが、小さい領主であるアンハルト=ザクセン侯爵家ではこれが精一杯である。


 楽士の方々と自己紹介あと、リハーサルが始まる。

 全体的な指揮は第一ヴァイオリ奏者のベックマンが行い滞りなくリハーサルが進む。

 特にゲオルグが勉強になったのは通奏低音を司る、アンスバッハとモルツィンの演奏である。

 楽団の息を合わせる感覚やセンスのある通奏低音は大変勉強になる。


 ゲオルグは黙々と通奏低音をこなし、かなり無口な状態でリハーサルを行っていた。

 その帰りにツァハウの家に尋ねた。

「先生、通奏低音の教則本を借りても良いでしょうか?」

「構わないよ。ヘンデル君、リハーサルはどうだい」

「勉強に、なります。もっと上手くなりたい気持ちになりますので、通奏低音を頑張ります。」


「一周間たったら、私も指揮をやるためにリハーサルに参加するから、頑張って下さい」


「はい」とゲオルグは答えツァハウの家から帰宅した。


 家に帰宅し夕食を済ますと自室で通奏低音の練習しつつ作曲したチェンバロ組曲を練習していた。


 淡々と5日が経ちツァハウが参加して、また、1週間経った頃、ゲオルグはアンサンブルの演奏の感覚や音運びを理解して、トリオ・ソナタの作曲に着手する。


 ツァハウと他の楽士にトリオ・ソナタの作曲を着手する事を伝えた。本番まで、半月しかないが3日で作曲するので、佳曲なら本番に使って欲しいと懇願し、彼らは快諾した。


帰宅後、フルートとヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタロ短調を作曲するのである。


 管楽器の良さを際立つ事が上手いフランス趣味の音楽とまた、ヴァイオリンの良さが際立つイタリア趣味を融合につとめゲオルグが好んだ音楽語彙である分厚い和音をまた入れ込んだ作品を作曲を始めたのであった。

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