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マイセンの陶器人形

 ゲオルグは、宮廷の一室で音楽会のリハーサルへ向けて、まず、宮廷服のカツラの新調である。

 ハレの街で宮廷服を買うとゲオルグは考えていたが、アンハルト=ザクセン侯爵から宮廷服とカツラの新調することと宮廷服を長寸するため宮廷に来る様通達がくる。

 ゲオルグは宮廷オルガン奏者見習い。宮廷に仕えているのだから、給付の形である。

 

 アンハルト=ザクセン侯爵家への公での奉仕に繋がるため、宮廷へは馬車で来るようにと。

 ゲオルグは父、ヨハンと同行し宮廷に行くかと思うとすごく気まずくなるのであった。

 

 父親と馬車に乗り、宮廷へ、、馬車の中では重い空気で無言で宮廷に着く。ほとんど、ゲオルグが一方的に空気を険悪にしていた事が大きく、話す気がさらさら無かったからだ。


 宮廷に着くと、一室で侯爵付きの使用人と侯爵家御用達の仕立て屋から長寸をすることに。

 まず、出来上がるまでの代用としての宮廷服とカツラを下賜される。


 実に絢爛豪華である。絹でできた服、金の糸と。

 服を試着していくのであるが、背が高くアイスブルーの目と整った顔つきに映えを飾る宮廷服に使用人達は「公子様の用だ」と服を取っ替え、引っ換え着替えする事を楽しんでいた。

 当人もそんなに悪くないと思ったいた。「まるでリュリになった様だ」と。


 赤い派手な宮廷服に流行りのカツラとゲオルグが気に入った胸につけるリボンを見にまとった。あと、儀礼のための杖である。

 長寸など諸々が終わると、侯爵の使いから侯爵と昼食を共にする様にと言われ昼食を食べる事になる。


 ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル殿のご入来でございます。とアンハルト=ザクセン侯爵の居る部屋に通された。


 「ほう、マイセンの陶器人形のような美しさであるな、下賜して良かった」と侯爵は言い続けて「今日は彼らと共に昼食を取ることにする」


 ゲオルグは「ありがとうございます」と言い列席者を見ると、ツァハウ先生と今回、お世話になる宮廷楽士の面々と父ヨハンであった。


 席に着くと、食事が始まる。話題はゲオルグ中心である。

 侯爵がかなり食い気味に話し始めるのである。「ゲオルグはよく音楽を研鑽しているという事で感心している。ツァハウから聞いたが素晴らしいハープシコード組曲を作曲したと聞いたが実に楽しみにしておる。今度の音楽会は帝国貴族に叙せられている貴族のみの参加で、アンハルト=ザクセン侯爵家の威信がかかっているから頑張ってもらいたい」「ツァハウはそちの人格や楽才を高く評価しておるから、心配はない。しかし、宮廷楽士の先輩達とよくはなし練習して欲しい」

 報酬はお金と1週間の有給を約束しつつ、ゲオルグは、帝国自由都市、ハンブルクの歌劇場でオペラの見学を約束し16才になった時にハレ大学に入学し法学も励む様に、また、音楽も研鑽するよう申し付けられた。

「しかし、見習いとしての雑務ができなくなります」ゲオルグは不安になりながら侯爵に質問した。


「案ずることはない。音楽会が成功してからの話しなのだからと」笑いながら侯爵が続けて「そちのチェンバロが上手い事を知っている。だから、貴族の子弟に教師を斡旋しつつ、週に一回、宮廷の音楽会に通奏低音奏者として参加することで、宮廷オルガン奏者見習いとしての職務として認めようと思う。今は私がそちに見識を与えることが肝心なのである。礼は10年後に返ってこれば、私の投資は返ってくるから心配しなくて良い。」「子どもは大人に甘えるものだからな、甘えなさい。そちの能力はそれに吊り合うのだから」

「侯爵様、、ありがとうございます、ありがとうございます。侯爵様は私の救い主でございます」とゲオルグは目一杯の御礼を侯爵に伝えた。


 侯爵はニコニコしながら頷き「しかし、ゲオルグ、父親との仲の修復に努めなさい。せっかく、一緒に馬車に乗ったのに話しをしない事は心外する。なので、今日の帰りから少しずつ話しなさい。これは命令だ」


「御意」とゲオルクは答えた。


「うむ、明日から音楽リハーサルとして今日は解散しよう。くれぐれも、音楽会を成功させてくれ。宜しく頼む」と侯爵が言い、その場が終わった。


馬車の中で「お父さん、、音楽会、、、頑張ります」ヨハンはハニカミながら「成功は保証されているからな、、でも、侯爵様の為に頑張りなさい。あと、ハンブルク旅行のために」

ゲオルグはニコリと「はい」と答えた。

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