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こういうのもちょっといいね
「ねえ、桃はさどんな人がいいと思う?」
「正直誰でもいいよ。」
中学二年生宮村桃。好きなタイプはまだ決まってない。
「そう言うと思ったよ。」
そう言って笑う宮野七瀬。彼女とは席が近くいつの間にか仲良くなっていた。
「でもさ、正直焦らない?」
「なんで?」
「だってさ、私たちの周りで彼氏いる子なんて沢山いるんだよ?!」
確かに同級生のSNS二彼氏との写真を載せている子がいたかもしれない。だからといって羨ましく思うことはなかったし、むしろ早すぎるとも思っていた。
「どうせすぐ別れるんだから。」
「桃はドライだもんね〜。」
彼女はそう言って笑っているが彼女自身もそこまで彼氏という存在にこだわりは無いと思う。
毎朝のホームルームが終わったあと担任の乾は思いだしたかの様に言った。
「そういえば明日のボランティア誰か来てくれるやついるかー?」