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次なる出会いは…まさかの。


ー信太郎視点ー


緑茶を出して苦そうな顔をした村長にお茶請けを出そうとしたら、挙動不審になった村長が突然爆弾発言をした。


「石像にして守るモノがあったのです」


石像にして戻す方法は後から探るつもりで村人でも力の弱い女子供を先に石像にしたと。

そして今、石像となった村人達で森の奥にある『宝物』を守ってきたと。


爆弾発言って言うのは、今の説明内容じゃない。

その『宝物』の正体だ。

案内された森の中、湖のそばの岩の上にそれはあったらしい。

今は森の木こり小屋にあったけど。


あーー、あれはダメだ!!

絶対外に出ちゃダメなやつなんだよ。でも何でここに?

そいつの名前は…


『キラキラメタモルフォーゼ兎ちゃん抱き枕』だ!!



ほら。

どん引いたでしょ?まぁ当然だよね。

あのね、俺が態々買ったわけじゃないぞ!!と心の中で言い訳をした。本当だよ…コスプレ買った時に抽選で当たったんだよ。

え?何で使ってた買って?

まぁ、別にファンじゃないけど、程よいフワフワさで気に入ってたんだけど何で異世界へ?


あ、ちなみに俺のモノだと分かった理由はナポリタンスパゲティをこぼした跡(いやぁ、珍しい星型にこぼしたから…ね)


「村長さん、何故アレが宝物?煙の元は何処から?何故皆さんは石像にならなかったの?」


とは聞けなかった。

いや、他の人が次々と聞くから順番が来ないんだよね。


宝物を見つけたのは偶然でその時、天啓が下ったらしい。


「メタメタメタモルフォーゼ♪♪♪」ぐぬぅ。コイツの仕業かぁ。


ぬぉ。。。まさか内臓のテーマ曲が復活したとは。

いやぁ、あの抱き枕の中にはスピーカーが入っていて歌うんだけど電池切れだったはずなのになぁ。

ん?濡れ衣なんだ!!

揺らすと鳴るから眠る邪魔だから態と電池切れにしたんだって!!


「兎は寂しがりなの、守ってね*」


は、犯人はお前かぁ。

最後のセリフを聞いて思い出した。

そんなキャッチフレーズを。


「我々は村へ持ち帰りました。それからです。村には次々と大物冒険者や大物の方々が訪ねてきて。最後は眞族様まで。

もちろん、宝物の事を聞かれた訳ではありませんがこんな偶然あり得ない。どうすればと悩む非力な我々にあの白皙が与えられたのです!!」


あ、それドライアイスだから。

発見場所の近くの岩の窪みにあったと言うドライアイスは人々を石像にした。これだぁ!!と次々犠牲者を出したらしい。

煙を被らない方法を見つけた村長さんは冒険者を次々と石像化してふと気づいた。


白皙残り僅かと。


そんな時、到着したのが我々かぁ。


「ふん。アレは『ハイパーアイテム』だ。聞いた事はあろう。神力の発するモノは隠せない。不可侵のみしか…」


異世界品は変なパワー出してるとか誤解されてるよ。

化学がないからなぁ。

単なるドライアイスなのに。


そうだ!!


「アレを査定するよ、そうすればどうすれば良いか分かるから!!」


名案を思いついた俺はそれを掴むと村には出した俺の家へと戻る。

皆んなは後からついてくるから賛成なんだよな?


ふふふ。

何か査定したフリしてドアの向こうへ放り込むかぁ。


アレ?


兎の枕は何処?


何で俺の手は兎の獣人さんの手を引いてるんだ???


「おっす。

こっちでも宜しくな、ご主人様〜」


ガタイの良い兎獣人のおっさんの手を引いてる俺はそのまま固まった。


後…気絶へ逃げました。。

目を覚ますまでに抱き枕に戻ってますように。。。



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