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レジのアラーム音?!


ー信太郎視点ー


サテさんの無茶振りに頭を抱えながらも、石像をチラッと見た。 いや、見てません。

断末魔的表情で固まった石像とか、怖すぎる。見る勇気なんてないから。

いくらオタクとは言え、ホラーはタブーなんだよ。本当に無理…。


「さすが師匠です。こんな不気味な石像まで査定出来るなんて」

ウレ君…その尊敬の眼差しはそりゃ嬉しいけど今はダメだ。断ろうとしてる今は。あ!

なんと、ブヤンさんまで嬉しそうなんて。

重い俺を担いで貰ったんだ。

み、見るしかないのか。

。。

チラッと。

ん?


あれ?石像の表情は恐怖に震えている顔ではないのか?何故だろう。

こんな不気味な噂を聞いてもその瞬間が恐ろしくはなかったのか?変だな。


興味が湧いた俺は近づいてしっかりと確認した。うーん。

豚族ではなく猪族かな?

大柄な男の人は、年齢は俺くらいに見える。

表情はどちらかと言えば嬉しそうにも見える。だとすると、魅力的な声が呻き声の正体?


は!!

「あのサテさん。村長はどうして呻き声と知っていたのでしょうか?

聞いた人は石像になるなら変ですよね?」

俺の疑問にサテさんは満面の笑みとか。なんでだ?

「さすがシンさんだね。その事がこの謎解きのヒントだと思うけどこの顔はね。あまりにもオカシイ。ところでシンさんは、査定するのに魔道具だけ出せないの?」


ぎくぅ。

そうなのだ。

魔道具と言ってはあるが、あれは異世界品。

何故があの家から移動出来ない。それに単なる予感だけど動かせば壊れるか消えると思う。更に言えばそれをすると俺も帰路を失う予感がする。


異世界から来たと分かると大変だと教えられてから魔道具で通してきたのに。言い訳が思いつかないよ。どうする、俺。

誤魔化すなんて高等技術は『ぼっち』には無い。


「サテ。表に場所を作った方がいい。

シンさんは、あの家にあれほど拘っているのだ。魔道具とて同じだろう。

我々の立ち入る事で無い」


た、助かった。ガイエさんの一言でサテさんが動いてくれた。村はずれに家を再び出す事になる。

あの異世界スペシャルバックは何度でも出し入れ可なのだ。やっぱり感動する。

宿屋から全員が結局俺の家にやって来た。

特にガイエさんは、勝手にまたもやツマミを出して酒を飲んでるし。


ピッ。


[ダイン]


眞猪族 ポンズ村出身

年齢 30歳(人間換算 36歳)

性別 男

職業 用心棒


体力 35000(現在2800)

*現在も減少中

魔力 5400(現在300)

*現在も減少中


能力 眞族としての神力

   用心棒は仮の姿 本来は○○○



最後は訳がないのかな。

皆んなにこれを伝えれば、沈黙が続いた。

体力や魔力が多過ぎなのかな。


「凄いな。こんなカードを引き当てるとはシンさんは持ってる人だ。

しかし、だとすれば眞族の方ですらこの状況なのが気になりますね」

ブヤンさんの言葉にガイエさんも頷く。


ピッピッピッ…

あれ?レジから音がする。

よく見れば、へんな記号が出てる。

イレギュラーの場合は、このボタンでクリアをしてもう一度ピッとな。


バン!!!!!!!!!!


物凄い破裂音の後、周りは砂埃で前が見えなくなった。俺は既に音に驚いて近くにいたウレ君と二人抱き合って震えていたら。


「いやぁ、有難い。

命の恩人は、小太りの犬族かな?

おや?うーむ。

ま、犬族でいいか?鳳凰族の。そう睨むな」


猪。

鼻から息をブーと吹きかけられながらのお礼の言葉は全く頭に入らない。

もしかして、石像解けた?

あのアラーム音ってばそんな機能付きだったのか?レジ職の時は嫌な気持ちにしかならないエラー音だったのに。


「し、師匠!!!凄いや。こんな凄技の査定屋なんて師匠だけです。僕、僕ずっとついて行きますから」


ウレ君のニコニコ顔は嬉しいけど、こちらは一触即発的に見える。猪族VS鳳凰族。

はぁ、一難去ってまた一難…。


でも、この凄い圧力感じないウレ君ってば、実は大物なのかもな。


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