予想外にはしゃぐシロ
「すごいですね!
このお人形どうなっているんですか?
顔もそっくりのまま、確かに人形になってます。
リリさんはもしかして、魔女とか錬金術師とか仙人とか、そんな感じの人なのですか?!」
シロがペタペタ人形を触る。
自慢気にリリが笑う。
「ふむ、
特別にアイになじむ人形を私が作ったんだ。
アイが動かすことで、生物に近い動きをする」
そのまま続けて、口調の違う声でリリが話す。
「あまり触らないでくれ。大事な人形だ」
シロが人形の手を握ったままリリに聞く。
「アイさんの筋トレって、この人形も成長するんですか?」
うなずきながら、リリが言う。
「良い質問だ。
筋肉量も生物同様に多少は増える。
また、人間を操る通常の方法と違って、人形を生物に近い形に維持するために力を使うから動きが劣る。
力を体になじませて、少しでも維持する力を効率化させるために、動きのトレーニングが有効なんだ」
「この人形はアイさんの鍛錬の結晶ってわけですね」
シロが人形の頭をなでる。
シロのなでる手を、そっと、リリがつかむ。
「だから! 人形状態だからって、あまり触るな。
大事な体なんだ、好きに触られるとぞっとする」
「あっ、今の発言ちょっと下ネタっぽくないですか?」
「シロ!?」
リリはシロの頬をつねる。
「あっ、今の、アイさんですね?
ちょ、ちょっと、リリさんより痛いです!?」




