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誰かの気持ちと結果

ランがサイダーを飲んで言った。

「バス停で待ってるときに、小学生の集団が通りかかったんです。

 きっと、行事かなんかで、

 小学生のうちの一人が、はやし立てられてて、

 私は、それをただ、目を合わせずに、

 聞いていただけでした。

 そして、通り過ぎて行った。


 みんな幸せになりたいだけなのに、

 変なすれ違いや、

 恐れで、

 こじれて。


 ああ、せつなくなる」


リリがうなずいていう。

「ランは、その子を助けてあげたかったの?」


ランはうつむいていった。

「……よくわからないです。

 ……助けてあげたかったのも嘘じゃない、でも、

 『私がそうなることが怖い』って思った、の……かも」


アイがランの横に座って言った。

「そうだね。

 でも、きっと、恐れないで大丈夫だよ。

 その子のために何もできない。でもそれは、仕方ないさ。

 その子を助けてあげられるのは、その子だけだ。周りに助けを求められるのも、

 その子だけだよ。

 君も。君を助けられるのは、君だけだよ。

 君は君を愛して、君が傷つけられたら、君自身を守ろうとするべきだ。

 それがどんな結果になっても、君にとってはその時点で正解だ。

 君がもしも恐れから、攻撃されたというのが幻だったとしても、

 君がまだ不器用で、自分の守り方がへたくそだったとしても、

 正解なんだ。だから、不器用なまんまで、歩いていけばいい。

 結局、誰も彼も、不器用なまんま歩くことしかできない。そんなもんだと思うよ」


「……そう、ですか。……そうですね」


「助けてあげたいなら助けてもいい。それも君の自由だけど。

 見知らぬその子を信じてあげてもいい。君が手を出す必要はないと。


 ……でもさ、もしも、ランが何か悩んでいるなら、

 私はランを助けてあげたい。

 何か悩んでいるなら、話を聞いてあげたい。ランのことなら、私は」


「……そ、そうで、そうですかっ。あ、ありがとうございます」

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