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あぁ、神よ。  作者: 天野アマタ
2/2

2話 仲間選びはすごい大事

1話いかがだったでしょうか。

ぜひ2話も楽しんでってください!

多少のRPGの試みがあったため割と順調に進んだ。ただ、ひとつだけ困ったことがあった。


言葉が通じねぇ。


いやまぁそりゃあね、違う世界だしわかってたよ。設定できねーのかこれ。と言ってる矢先に視界の右上にメニューを見つけた。なにこれ空中に画面あるんですけど?S◯Oかよ。設定から日本語に変更することができた。これで話が通じる。

「とりあえず金ねーからミッションとか受けるか。」武器買わなきゃ。

街に出て武器屋に行った。マキナに多少の金、この世界で言うウォルを貰った。武器と防具、必要な道具をそろえた。序盤なので簡単なミッションを受けよう。


《オークを狩れ!》


名前が無難だなぁ…。これでいいか。

報酬金が400ウォル。妥当か。頑張ろっ。



危うく死にかけたがなんとかクリア。

あいつら強くね?まぁだいぶ稼げたからな。飯はカエルの焼肉とエフパネギのスープと白米。カエルと聞くとあれだがなかなかいける。稼いで次の街に向かうか。

今日は宿に泊まる。一日5ウォルで泊まれる激安宿だ。ボロボロでタダで出る朝食も微妙だ。さすが激安。まあ泊まれるのでいい。文句は言えない。今日は疲れたので寝よう。



疲れが完全に取れたわけでわないが、良い睡眠を取れた。


「ふぅ、よく寝たー」


なんかよく寝れたらしい女の子がいた。ああいうのには関わらないようにっと。ただ、少しかわいい。身長は俺より少し低いくらいか?

目をそらしながら横を歩いた。

「ねぇ、君―」

お、おい嘘だろ…。多分おれじゃない。

無視して歩いた。

「君だよ君。ユウマくん。」

え、おれ?なんでおれなの?なんで名前知ってるの?

「な、なぜ、おれ?」

「君とパーティを組みたくてさ。」

「だからなんでおれなの?」

「偵察って言うスキルでその人のステータスが見れるんだけど、君だけ周りより少し高かったんだ。そのレベルじゃ普通、オークに勝てないよ。」

おれ、そんなすごかったん?やったね。

「俺が君と組むメリットは?」

これを聞いとかなきゃねぇ。

「ぼくは回復系の魔法をよく使うんだ。まだ回復魔法を覚えてない君には回復できるパートナーが必要じゃないかな。そこで火力の足りないぼくには君がお似合いだと思ってね。」


ほう、それはいいかもしれんな。魔法使いというやつか。一応職業を剣士として設定してあるから魔法使いや僧侶といったところは欲しくなって来るな。この剣士という職業は一定レベルに達すると魔法剣士という職業に変わるらしい。ただ、主な魔法は回復系ではなく、自分を強化したり敵を弱体化させたりする魔法だ。

回復は道具でしかできなくなるので魔法で回復できるのは強いな。ただ、完全には信頼はできない。

「確かにな。回復には困ってたとこだ。パーティを組むよ。ただし少しでも怪しいことをしたら、その時はその時だ。」

「わかってるってー。よろしく頼むよ。ぼくはイヴァン。メニューのパーティに追加ってところでぼくの名前を入力して。ぼくのアカウントを選択したらパーティ結成だ。」


こういうやつほど信頼できん...


「あぁ、わかった。よろしくな。」

「あ、ご飯がまだだったね。ここのご飯美味しいんだよなー。」

「そういやそうだったな。…。は?美味しい?」

「うん。何か?」

こいつ、大丈夫かなぁ。

「まあいいや、行くぞ。」

「うん!」




まずい飯を食い終わった俺らはミッション受付所に向かうことにした。

「いやー、美味しかったねー。」

「お前、本気で言ってる?」

「え、うん。」

なんかもういいや。

「どれ受ける?」

「これ、かな?」



《エフパルトのボス!!!ギガナリス》



「へ?」

「準備しといてねー。」

「いやちょっと待て。ボスって書いてあるぞ。勝てんのかよ。」

「え?うん。勝てるけど。」


まじかこいつ。昨日オークで苦戦したんだけど。

オークも強かったらしいとは言えボスには及ばんだろ。なに自分に自信ありすぎませんかね。俺は隅で見ててもいい感じかな?


「俺足引っ張る感じ?」

「いや、むしろ逆。ぼくが全力でサポートする。君は頑張って倒すんだ。君には何かを感じる...」

何かって何...


「いや倒すって言われても。倒せんのかね。」

「多分大丈夫。ボスがいる場所は要塞になってていろんな罠があるから気をつけて。」

「お、おう。てか何度そんな詳しいんだ?」

「あ、ぼく一回このゲームクリアしてるんだ。」

もうこれゲームって呼んでいいのね。なにいきなりチートキャラ出て来ちゃったけど大丈夫?まあ自分的にはありがたいんですけどね。てかクリアしてんのにあそこの飯のまずさは気づけんのな。

「もっと早く言ってくれよ。まぁ、頼りにするぞ。」

「うん。多分基本のことはだいたいわかる。頼ってね。」

うっ。なんかグッと来たな、こんな奴に。まぁ、容姿端麗なとこはあるな。極端にいうと可愛い。こんな疲れそうな世界の目の保養だな。なに言ってんだ。

「そろそろ向かうか。」

「そうだね。」


二人とも準備を終え目的地に向かうことにした。

「どうやって行く?」

「うーん。そうだね。」

悩んでいると目の前で馬車が止まった。

「おーい君達。サンベルクに向かうのかい?そっち方面に用事があるからそうなら乗って行くといい。」

「あぁ、ありがとうございます。」

「こんな馬車でよかったら全然。ところで、サンベルクには何の用事だい?まさか要塞に行くわけじゃないよね。あそこには近づいちゃいかん。」

「ま、まさかぁ(苦笑)」

今向かおうとしてますがドユコト。小声でイヴァンに聞いてみた。

「おい、どうゆうことだよ。」

「あのボスには今まで勝ったものがいない。なので近づいてはいけない場所と言われている。」


嘘だろ。


「ちょっと買い物にね。」

んなわけねぇだろぉぉぉ!!!

ますます怖くなって来た。

「ぼくがいるから、大丈夫だよ。」

「お、おう。」

やばい、これはかわいい。

そんなこと思ってる場合じゃねぇ。さっきから取り乱しまくっとるぞ俺。


「お、そろそろ見えて来たよお客さん。金はいいよ。楽しんで来てくれ。」


優しすぎんか。


「ありがとうございます。」

「ありがとーございました。さ、向かおっか。」

「そうだな。どこにあるんだ?」

「どこもなにもあそこにある奴。」

そこには儚く高い壁で造られた要塞があった。ビル7階は猶予に越えるのではないか。

「でけぇ…。」

「ほら、行くよ。」

「おう。」



30分程度歩いただろうか。その高い壁の真ん前に立っている。

近くで見るとすげぇな。


「入るよ。」


巨大な門をくぐり抜けると扉が閉まり、もう逃がさないと言わんばかりの迫力をしまった扉が放っていた。

「もう逃げれないって感じだな。」

「まぁ、向こうも逃す気は無いだろうね。」

確かにな。

「危ないしゃがんで!」

「えっ?おっ、っと!」

ものすごいスピードで矢が飛んで来た。

「こんな感じの罠が何個かある。油断は禁物だからね。」


冷静かよ。


「了解。」

その後もイヴァンの声かけのおかげで4つの罠を抜けることができた。

「もう少しか?」

「多分そろそろだね。」

もう少しだろうというところで道が分かれていた。

「真っ直ぐ、右、左か。とりあえず右に行こう。」

「おう。」

右に行ったが行き止まりだった。

「じゃあ左か真っ直ぐか。戻って左に行こう。」

一度分かれ道の中心に戻った。そして左の方向へ。

「また行き止まりか。真っ直ぐだったのかな。」

「そうだな。」

また中心に戻った。その時あることに気づいた。

「道、無くなってね?」

「ほんとだ、真っ直ぐの道はあるけど。とりあえず行こう。」

しかし行ったものの行き止まりだった

「え、じゃあどこだ?」

「わからない。とりあえず中心に戻ろう。」


そして中心に戻った。


「ん?道が全て消えてる。閉じ込められたぞ。」

「ほんとだ。でもこれ簡単でさ。上見て」

こいつ知ってやがった…。まあいいや。

「空が見えるが。」

「そう、空いてるのは上だけ。」

「え、てことは、上?」

「そゆこと。これが最後の罠だね。」

「でも上ってどうやって行くんだ?」

「じゃあ、ぼくに捕まって。飛ぶよ。」

え、飛べんの?最初からそれやって入りゃよくねーか?まあいいや。

「わかった。」

「行くよ。」

飛ぶと言うより高いジャンプだった。そして最後の部屋らしき場所にたどり着いた。

古風のコロシアムみたいだった。

「闘技場?」

「そうだね。あれ?敵がいない。」

そう言うと後ろから何か蠢く音がした。

「久しぶりの敵かぁ。楽しみだなぁぁぁ!!!」

「ギャァァァ!!!」

「あれがボスだ落ち着いて。しっかり倒すよ。」

あれがギガナリスか。でかいな...


やるしかねーな。俺、ガンバ!


「行くぞ!」

ギィィィィン!!

ギガナリスと俺の剣がぶつかり要塞内に音が響き渡る。

「やばい!押される!」

「瞬間強化!パワーオーラ!」

周りに炎色の火が燃え上がった。力がみなぎってくる。この前覚えたあの技!

「爆裂斬!くらえー!」

爆裂による衝撃波が目にも留まらぬ速さで周りを埋め尽くす。

「ふぅ、やったか?」

少し休憩を、

「まだだ!ユウマ避けろ!」

気付いた時には足が飛んでいた。

「ぐわぁぁぁ!」

痛い痛い痛い!

「落ち着いて!治せるから!」

俺は死に物狂いで足掻こうとした。




その後の記憶はなかった。起きるとイヴァンが横に座っていた。

「おはよう。怪我は大丈夫?」

そういえば足が飛んだんだった!

ん?...

痛みを感じない?

「大丈夫だ。それよりギガナリスは?」

周囲にはギガナリスはいなかった。

「少し長くなるけど、いい?」

俺は頷くとイヴァンは説明し始めた。


「まぁ、つまり俺は鬼の血を引いていて足を飛ばされると言う極限状態に追い込まれたため、鬼化したと。」うん。全然わからん。

「そういうことだね。昔からの言い伝えで、鬼の血を代々受け継いでいる人間がいるとか。まぁ、ひとまず休んで。」

おれらは宿に戻ることにした。

「ギガナリス倒して稼げたし。いいとこ泊まろう!」

「確かになー。」

あの宿は正直もうウンザリだ。エフパルト最大の宿と思われるところに来た。

「でけぇな。」

「そうだね。1泊で一人200ウォルくらいかな。」

「200ウォル!?武器買えるぞ?」

そりゃたまげた。相当いいとこなんだろうな。

「部屋は一緒でいい?」

「え?まじ?」

思春期の男の子にはちょっと刺激が。

「なんか、期待しちゃってる?」

イヴァンはにやけながらそう言った。

「いやっ、全然!そんなっ!」

「照れてるー。」

こう言うところはいい意味でよくない。

「まぁ、そうするか。」

「わかった!手続きしてくるねー。」

そう言ってイヴァンは宿に走って行った。

いや、危なかった。ほんと、世の中の女子はそういうところを気をつけるべきです。

そんなことよりおれがギガナリスを倒したことについて考えなければ。鬼の血を引いてるって言ってたな。まあ、うちの母ちゃんは鬼かもしれんがそう言うことではないだろう。こっちの世界では親が違うのか?それともうちの親もこの世界に関係してるとか。考えれば考えるほどわからんくなる。今日は寝た方がいいかな。

「部屋取れたよー。」

「了解。今日は休もう。」

自分が何者なのか。この世界はなんなのか。考えるだけで面白い。ここからどんな旅が待っているのだろうか。考えるだけでワクワクする。












書いてて楽しいのですが、話がまとまっているのか不安で思った通りに筆が進みません...

でも楽しいのでいっぱい書けちゃいますw

ぜひ3話もお楽しみに!

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