1話 あぁ、ここどこよ。
初投稿です。小説のしょの字も知らない初心者ですがどうぞお楽しみに。
一話 あぁ、ここどこよ。
いきなり始まるが、おれは普通のどこにでもいる男子高校生。工藤悠馬だ、他には、可愛い妹がいるくらいだな。なんでこんないきなりかっていうとだな、今さっき目の前で隕石が降って来た。もうおかしくねーかこれ。そしてその爆発の中からは、この世のものとは思えんくらいの美少女が出て来た。身長は140くらいか?いやもう可愛いとか関係なくね?気が狂ったのではなしかけてみます。
「えっとー、すいません。なにしてるんですか?」
「……」
彼女の透き通る綺麗な目は無言でこちらを見続けた。
「あ、あのもしよかっ」
「貴殿、何者だ?」
いやこっちが聞きたいんですけど。てか日本語通じたぞ。
「自己紹介、です、か?工藤悠馬、高二、あぁ、あと可愛い妹いやなんでもないです。」
「ほう、一発で見つかるとはな。」
聞き取れんくらいの声で何か言った。
「まあとりあえずわしについてこい。」
おい、嘘だろ。連れてかれんのかよ。
てか、わし、とかじゃ、とか、こいつ何もんだ?
「あんたって、なにもん?」
そう言うと彼女は真っ直ぐとした目で月を見た。
「この世界の言葉を借りるならこう言う。」
違う世界の人なんだ。
「神、と。」
「……は?なに言ってんの?」
「わしが神だ。なにがおかしい?」
おかしいもなにもなぁ。もう敬語じゃなくていい?
「まあいい、とりあえずついて来い。」
「はぁ、わかったけど、親に連絡とかしてないんだが。」
「大丈夫だ。向こうの世界に行ってる間はこちらの世界の時間は進まない。」
いやなにが大丈夫なのかよくわからんが。まあ、昔から状況を把握する能力だけはある。自分で言うのもあれだが。
「じゃあ、行くよ」
「そうか、ならこれを装着しろ。」
美しい宝石のような青と緑の何かできたちょうど頭がハマる帽子のようなものを渡された。
「これは?」
「転送装置だ。わしはなくても飛べる。」
こんなものが存在するんだな。カミサマスゴイ。
「付ければいいのか?」
「頭にはめて後頭部中心にあるスイッチを押せ。多少の頭痛を覚えるが耐えてくれ。」
痛いのかよ。とりあえず頭にはめてみた。
「いくぞ?」
「え?ちょっ、まっ」
いきなりすぎて準備が出来なかった。大量の音声とともに脳内全体に走る痛み。
「ぐっっ!!!!」
「耐えろ!もう少しだ!」
自分の過去と幻想、空想が頭をよぎった。
「はぁ、はぁ、疲れたぁ」
「こんなもの、なんてことない。」
クッソ痛えじゃねーか。
周りを見渡すと、一面緑の大草原に立っていた。
「で、どこ?」
「ここは始まりの草原、エフパルトだ。ここで食糧や素材を入手する。まあわしは必要ないが。」
なんかさらっとドヤられたんだが?
「わしはこの辺で。健闘を祈るぞ。」
「は?ちょっ、待てよ。いきなりすぎてよくわかんねーけど!」
「最後の城に辿り着けばここがなんなのかがわかるはずだ。お前ならできる。あ、あと稀に途中途中の村にセーブポイントがありそこで現実世界に戻ることができる。が、
時は進んでないので戻ってもあまりすることはない。《この世界の全て》がわかれば時はまた進む。じゃあな。」
「せめて名前くらい!」
「マキナだ。覚えておくといい。」
そうしてマキナは頭上に魔法陣を描き、どこかへ転送されて行った。
……。
「いや、おい、ここどこだよぉぉぉぉぉぉ!!!」
やるしかねーのか。しかし《この世界の全て》って言ってたよな。どういう意味なんだ?これがなんだがわからんが多分RPGものだろうな。てかあいつなんだったんだ?職がどうとか、今日からだとかなに言ってんだか。ああ、妹に会いたい...
まぁ、よく状況は掴めてないがここからおれの物語が始まるというやつだろう。頑張るか。
いかがだったでしょうか。読んでいただきありがとうございます。
ぜひ2話もお楽しみに!