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枕の下に 希望の上に(11)

カラカラに

刈り取られた草は

半日で干からびる

夏の太陽は

水分を奪うには

丁度良い

置き換えれば

物事のようで

きっと

この部分からは

逃れることは出来ない



何かを忘れることは

干からびた草に同じ

要らないから刈り取られ

そこで干される

いきなり

必要に迫られようと

その時には

緑が抜けて

白茶色の色で

聞いているだけだ



低迷する人間は

適切な草を

刈れない

馬鹿な所だけを残して

必要だった物を

刈り取るのだ

君の涙は

誰かに刈り取られるが

必要な時に

出ない物と

なってはいないか



深い深い緑も

色は変わる

駄目な時期に刈り取り

木まで枯らす

鬼が取って喰うような

言い訳と

後悔だけを残して

乾いた音がする



低迷する人間は

適切な時期に

枝を落とせない

馬鹿な時期に

落とし

綺麗に廻る時計を

見ないのだ

君の命は

必ず落ちて行くが

大切な時に

無くなる物と

思ってはいないか



身体は動かさねば

思考すら腐る

心を何処かに動かせば

身体の中が空洞化する

必ず立つ

その軸足の位置は

決して

動かしてはいけないのだ

それを動かしているから

分からなくなる

馬鹿みたいに

中心点を探し歩く

無力な時間を過ごして

老人になる



低迷する人間は

適切な草を刈れない

馬鹿な所だけを

残して

必要だった物を

刈り取るのだ

君の涙は

誰かに刈り取られるが

必要な時に

出ない物と

なってはいないか



必要とする物は

軸足を基準に

円を書いた円周より

軸足側にある

他所の円など

気にすることは無い

内側か外側かは

自分で決めれば良い

自由になるのだ

定まった分だけ

出し抜くことを

恐れてはいけない

蹴落とすことを

躊躇してはいけない

生き残りたいなら

やるべきだ

軸足が離れる時は

死ぬ時と同じなのだから



低迷する人間は

適切な時期に

枝を落とせない

馬鹿な時期に

落とし

綺麗に廻る時計を

見ないのだ

君の命は

必ず落ちて行くが

大切な時に

無くなる物と

思ってはいないか






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