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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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でッとエンド

天災

作者: ヤマ

生きる意味って……?

 空から赤が降ってきた。

 勢いを増し、落ちてくる、音を増し、落ちてくる。

 それを理解するのには、少々、いや、だいぶ時間を要した。

 それは、俗に言う、隕石だった。

 見るところ、まだ遠くのほうにあるが、後3日もすれば、地球とはおさらばだろう。

 さて。

 こうなってしまったら最後、人間は何をしでかすか、分からない。

 そんな時僕は、何をすればいいのだろう。

 急に、世界が、地球が終わると言われて、何をすればいいのだろう。

 こんなことが起きてからでしか、人間は気付けない。

 自分が何をしたいか、何を思っているか。

 そしてその答えは、だいたいが――無、だ。

 したいことなんてない。思っていることなんて、ない。

 僕たちはそうして、こうして命が危機的状況に陥るまで、分からない。

 地球の偉い人たちは分かるのだろうか。命が危機に晒されなくても、分かってしまうのだろうか。

 それとも――偉人たちでさえも分からないのだろうか。

 隕石が落ちて、命があの世へ落ちかけて、初めて気付く、馬鹿な人間。

 自分に意味なんてない。

 生まれてきた意味も、生き続けている意味も。

 そして――死ぬ意味さえ、人間は、持ち合わせていない。

 傲慢で、怠惰な、人間の話。

 おや。

 思ったよりも早く到着するようだ。

死にゆく意味って……?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 流石会話文がないから すっきり読めますね! 隕石かぁ どっかで同じような作品を読んだ気がするぞ?お? 同じ時の別の人かな?(笑) [一言] あれれ〜?おかしいぞ〜? 僕は「天才」ってテーマ…
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