起 プロローグ
初めて投稿する小説です。普段小説などはあまり読まないので文法とか小説のイロハとか分かりません。ですので読みづらく、誤字、脱字があるかも知れません。もしかしたら類似の作品があるかも知れません。
朝の通勤、通学も落ち着き人通りも少なくなった団地に子供の泣き声が谺響する。
「何でママの言う事きかないの!!」
更に子供の泣き声を掻き消さんと怒鳴り声が覆いかぶさる。
テレビから梅雨明けの天気予報が聞こえる団地の一室。
朝からジトっとした湿度に汗ばむ室内に子供の泣き声は大きく響く。
「ママはゴミ捨てて来るからちゃんとゴハン食べてなさい!」
と、女は両手にゴミ袋を抱えながら、ドアを荒々しく閉め部屋から出ていった。
泣き声はまだドアの向こうから聞こえてくる。
エレベーターを待つ間、女は朝から子供に怒鳴りつけた事に大きくため息をつく。
エレベーターを降りると作業服の男達が管理人と話していた。
「おはようございます…」
か細く女は挨拶をすると、
「あっ、田村さん」と初老の管理人に呼び止められた。
「先程から聞こえてましたよ。あまり言いたくはありませんけど大声で娘さんを怒鳴ると近隣から苦情が来るんですよ。一時期は静かになってましたけど最近また増えてませんか?」
「すみません…」
「今はあなた1人でお仕事と子育てをするのは大変でしょうけどあまり大声を出さないで下さいね。」
「はい…すみません…」
「別にあなた達を嫌って言っているんじゃないですよ。何か困った事があったら言って下さいね。」
管理人はニカッと笑い、飴を差し出した。
「イライラしたら飴でも舐めて落ち着いて下さい。」
女は差し出された飴受け取り、「すみま…」と言おうとすると、
「こういう時は『ありがとう』と、言って貰うと嬉しいですね」と、管理人が言葉を被してきた。
「あ、ありがとうございます」
女は少し口元が緩み微笑んだ。
「すみませんー管理人さん。もうそろそろ点検に入りたいんですけど、良いですか?」
管理人の後ろにいた作業服の男達が読んでいる。
「あ〜ごめんなさいね。今行きます。田村さんこれから防犯カメラの点検なんですよ。昼までカメラ動かないので出歩く時は戸締まりをしっかりして下さい」
管理人は小走りで作業員とエレベーターに乗って行ってしまった。
ゴミを捨て女は自分の部屋を見上げた。
泣き声は聞こえて来ない。早く部屋に戻ろうと思ったが怒鳴ってしまった事を謝りたく、コンビニに寄りプリンを買いに行った。
玄関の前に立ち大きく深呼吸をしてドアノブを握った。鍵をかけ忘れている。
「カンナ〜さっきはゴメンねー。一緒にプリン食べようか?」娘を読んだが返事が無い
「カンナ?どこいるの?カンナ〜?」
さっきまでいた部屋に娘の姿は無く、食べかけの朝食が置いてあるテーブルには1枚の鳥の羽根が置かれていた。