表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

満足

...ったくふざけたプロローグしやがって。


とりあえず自己紹介といこうか。


私の名前は沈黒マルコ、みんなからは......っとこれは言わない方がいい。




前ふざけた作者が言ったとおり、一応女らしいです、そして旅館で働いていると。


一応年齢は16歳、容姿はというと黒い髪を肩らへんで切り揃えている、セミロングというやつだ。


顔はまぁ普通でしょ、彼氏もいたが今はいない。


高校にはもちろん通っている。


ただ家、というか旅館が山奥にあるのでなかなか遠い、それが私の悩みだ。


まぁどうやら舞台は旅館のようなので学校での話はほぼないだろうなー。



私の紹介は以上だ、なにか質問でもある?


え?胸のサイズはって?


それはもちろん......。




□■□■□■□■□■□■□■






くそ作者め!いいところで切りやがって!


恨むぞ作者!


というわけで私の日常が始まった。


心地よい朝を迎え、優雅な朝食を取ることが私の日課だ。

さすが私。







「ち〇こ!朝ですよ!」


......はいアウトー!!開幕直後に下ネタ投降するとか作者の人間性疑うわ!!〇ね!!




「ちんこくのくまで読めよ!!三夏!」



「えーなんでぇ?今まで呼んできてたじゃん。ち〇こぉ」


やーめーろー!


「いいかぁ!健全な読者様方がこれを読んで、なんと感じるとおもうよ?どう見ても下ネタにしか見えないだろ!作者の思い通りになってはいけない!さぁ反旗を翻すんだ!!三夏!」



「ち〇こ...ごめんね、疲れてるんだね。私が昨日、唐揚げのカニ味噌漬けを食べたいと言って、わざわざ北海道までカニを取りに行ってくれたんだし、でも今日は仕事があるし休めないのよ」



いや、なんでわたしが北海道まで行ったことになってんの?


しかも何?そのゲボマズ料理。


絶対に頼まれても作らないぞ。


私の知らないところで超絶展開が行われたようである。


いや超次元展開か。


「...そんなことどうでもいいからさ、今度から下の名前で読んでよね、恥ずかしいから」



「しっかたないなー、マルコちゃん♡」



そういえば、三夏のことを説明してなかった。


うちには私達、沈黒家以外にも住み着いてる。


そのうちの一人が三夏ということだ。


ちなみに私より二歳年上なので20歳前ということになります。


「とりあえず、着替えよう」











□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□







「最初に庭の掃除でもするか」


制服に着替え終わり、ある程度身支度を済ませた私は三夏とともに庭に立っていた。


掃除する必要があるのか疑うほど美しい庭園だが、こういうのは手入れしてなんぼだ。


「ちん...マルコちゃんはそっち掃わいてちょうだい、私はこっちで木の手入れするからね」


「り」


「ねぇ、ちん...マルコちゃん、小説で答え方が り ってどうよ?」


「へ?別にいいんじゃない?」


「そうなの?ちん...マルコちゃんが言うならそれでいいけど」



私たちは掃除を進めていった。


掃除する必要がある場所は少ないとはいえ、若干広いのでなかなかきつい。


そんな中で1つ疑問に思った。



「これって絵づら的にも小説展開的にもとても微妙じゃね」


二人で掃除してるだけなんて何書けばいいんだほんと。



「何か私たちでやればいいんじゃないんですか?」


「いや、やっぱり面倒だから気にしないでおこう」


そこは作者がなにか用意してるはずである。


私たちはそれを待つだけでいい。







ゆっくりと時が進んでいく。









そして結局、何もなく終わった。




「これタイトル詐欺でしょ、何が超次元よ!てか私別に超次元したいお年頃じゃないし!」


そもそも超次元したいお年頃とは何なのか?


ただの中二病じゃね。



「チン!!マルコちゃーん、お客さんが来たみたいよー」




おっと、どうやらやっと物語が始まるようだ。


記念すべき最初のお客さんとどんな喜劇を作り出すのか。



私は店の玄関へと走って向かった。



「はいーはいーいらっしゃませ!沈黒亭へようこ...そ?」




今更ながらこの旅館の名前は沈黒亭だ。


サービス豊富(自負、接客最高(自負の最強の旅館なのだ。


なぜ繁盛しないのか?そんなの知らない。


繁盛させろよ、作者。


それより私を絶句させた、記念すべき最初のお客さんは。





「ここ、差し押さえね」


借金取りでしたー☆てへっ。



5人くらいだろうか、全員黒スーツを身にまとい、サングラスをしている。


怖い。


しかもいま紙をビラビラさせてる男はスキンヘッドだ。


怖い。


「しゃしゃしゃ借金ですか?そんなもの身におぼぼぼえがありませんが?」


すんごいかんだ。んふっ。


「いやいや、そんな事言ってごまかしても無駄ですよ?ほらほら!ここにしっかりと領収書がですねぇ」


また紙をビラビラさせた。


私は髪をビラビラさせた。


殴られた。



「えーと、これは...。食器、掃除機、箒、つえ、ハット、絨毯、ツボ、ゴットハンド、ジェットブーツ、サイレントオナーズアー〇ナイト、ヴェルズビュー〇って......。」



途中からかの有名な遊戯の王様のカードが...。


しかもどれも高いカード。


許すまじランク4!!




「って!!三夏!!あんたじゃねぇか!!」




メンバー1


三夏(みか)


18歳



生粋のデュエリストである。




「こんなんじゃ満足...うぼぉ!!」



私は飾り付けで置いてあるツボを三夏に向かって投げつけた。


なにかいおうとしていたが、そんなものは知らない。



「...ひどい...セリフくらい最後まで言わせてもらっても...」


「あんたねぇ...店の金で何やってんのよ!」


「い、いやぁ遊戯の王様ってすぐに環境がね!変わるから大変でぇ、うぼぉ!!」


私は何のためらいもなく目潰しを行った。


三夏はもがき苦しんでる。


「ったく、カードに何百万もかけるとか理解できませんなぁ、そこのお嬢さん」


スキンヘッドが喋った。


朝日が反射してうボォァ。


「ふ...ふふ、私の人生は当の昔にカードに捧げましたから...。これで満足するしかへァ!?」


カンチョー。


「ピュ...ピュ...ルルる...」


変な声を上げて、三夏は気絶した。




「にしてもこのまま旅館が潰れるのは嫌でしょ?沈黒さん」


「それは...そうですけど」


生憎返すお金を持ち合わせてない。


てか貯金してあった金はこいつが全部使ってしまったし。


「ということならば、チャンスを与えましょう、私たちか提示したゲームに勝てば、この旅館は守られます。どうです?」



「いいでしょ、受けて立ちます」


どうせ金はない。


やるしかないのだ。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ