御子
やっほー
「んっ…。」
という些か間の抜けた声で翔の意識は覚醒した。随分長いこと眠っていた気分だったが実はそうでも無いらしい。
「えらい面倒くさい事になっとるなぁ。まさか、魔術を二重に掛けられてるとは思わなんだわぁ。」
ふぅ、とため息をつきながら面倒くさそうに蓮枯は呟いた。
「しかも、これ。またまた面倒くさい事に真逆の魔法が1周目と2周目に掛けられとる。ほんま、どないしろ!ちゅー感じやな。」
と、言うとまたはああぁー、と大きくため息をつく。
ため息を吐くと幸せが逃げる、なんて言うが既に逃げ切っているからこそため息を吐くんじゃないかと麗緒は考えてみたがどうでもよくなったのでやめた。
「それで解除の方法ってありますか?」
「おん、ある事にはあるんやけど」
歯切れ悪く言ったあと、肩を竦める。
「教えてください!」
麗緒は土下座をする。
翔はどうしてそこまでするのだろうと思い、最成は何を話しているのだろうと思った。
「ほんまはなぁ、掛けられた順番に解いていったほうがええんやで?けどな、この場合1周目の魔術が2周目の魔術を食い止めるように掛かってるんや。だからな、1周目から解いたらあかんような気がするんよ。でもな、2周目から解くなんてことはまず無理や。理に反する。これは、禁忌や。魔術を遣う総ての生き物にとってのな。」
そこまで言って、あの紅い鉄扇を口許に当てる。そして、射抜くような視線を3人に向け、
「稀に魔術を中和する力を持った人間がおるんよ。せやかて、ほんま稀や。まあ、御子って呼ばれてんのやけどな神社に行ったっておるのはほとんどバイトのぺーぺーや。麗緒ちゃん赤崎神なんやろ?なら、緑崎神まで行っておいで。あそこは確か巫女の家系やったやろ?その中に1人ぐらいは御子がおるはずや。」
「緑崎神?!俺のかーちゃん緑崎神!」
何とびっくり。最成のお母さん緑崎神でした。
「へぇ、なら君が御子なんかも知らんなぁ?」
ニヤけて、いや嘲るような口調で言った蓮枯に
「いや!知らん!」
やたら元気に応えた最成。馬鹿にされたことを分かってないのか、馬鹿なのか。定かではないしどうでもいいがどちらにせよ残念な奴だった。
「けど、1つ忠告したるわ。1周目の魔術はかなり早い速度で効力を失っとる。気ぃつけや。」
と、なんとも不安な言葉を戴いて蓮枯との面会は終わった。
テスト死んだにゃん。
諦めたから小説書いてるにゃん。
あと、残り3日とかまじ死ぬにゃん。
ちょっとキャラ崩壊してきたばぁむでした。お話グダグダ☆




