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"彼"、"あいつ"

あの子が出ます。

「お邪魔しま~す…。」

翔は恐る恐る最成の家へ上がった。家、とは言ったが一戸建てでは無く2LDKのアパートだった。

「おー、まぁ誰もいねーしゆっくりしてけよー。学校休むし。」

如何やら最成は1人暮らしのようだ。

「ん、ありがとう。」

翔は、素直に感謝の言葉を述べた。

「すっげー、ボロボロだけど大丈夫か?風呂貸すぜ?」

「あぁ、感謝する。」

「湯船にお湯溜めてもいーぜー。あ、お前が風呂入ってる間に何か食いモン買ってくるわー。」

言うなり、最成は部屋から出て行った。


「ふ~んふ~んふふっふ~ん」

よく分からない鼻歌を歌いながら最成は近所のコンビニへ向かっていた。

「貴方、"彼"のことを知っているわね?なら、me○jiのハイミルクチョコレート奢りなさい。」

突然前に現れた少女に声を掛けられた。

腰に届くぐらいの黒のストレートの髪に、左右非対称な黒と赤の瞳、そして巨乳。

見た目こそ変わってしまって一目見ただけでは気付かないが、そこにいたのはme○jiのハイミルクチョコレート大好き、謎のテンション少女、赤崎神(あかさがみ)麗緒(れお)であったのだが勿論最成はそんな少女を知らない。

「"彼"?」

「ええ、そう、"彼"よ。」

"彼"と言う言葉が指している人物が誰なのか何と無く察しのついている最成だが、超絶美少年の名前を最成は知らないため示すことが出来ない。

「何であいつのこと名前で呼ばないんだ?」

取り敢えず、"あいつ"という言葉に置き換えておくことにした。

「理由は2つあるわ。聞きたいかしら?」

それを聞けば何かが変わる気がした。

「ああ、聞きた「でも、教えてあげないわ。」い…」

途中に割り込んできた麗緒。

「何とおおおぉぉぉぉ…。」

折角、謎が解けると思ったのに。

「だから、こうしましょ。取引よ。私も"彼"と取引をしたわ、2つ。1つは果たしてもらえたのだけれど2つめは結局無理になってしまったわ。」

どんな取引をしたが気になるが敢えて口を噤んでおくことにした。

「まず、1つよ。私のことを麗緒って呼んで。2つめよ。ここら辺にあるらしい洋館を探しているの、その場所を教えて欲しいわ。」

最成にとってこの程度は簡単な要求だったので呑む事にした。呑まなくては、"あいつ"について知る事が出来ないからだ。

「分かった、なら連絡先ぐらい教えろよ。」

「あら、やだ。ナンパ?」

「ばっか、今日今すぐは無理だから後日案内す「契約破棄するわよ。」今すぐ、案内させていただきまーす!」

と、いうわけで半ば脅される形で最成と麗緒は謎の洋館へと行く事へとなりました。

洋館の主は誰だ!!←てきとーに次回予告

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