惨状
ながらくおまたせいたしました←ぜんぶひらがなとか。日本語力ないんですよ。僕。ほんと。
「最成いぃぃぃぃ!!ストップ!止まれ!ほんと!マジで!死ぬから!いや、多分死なないけど精神的に死ぬから!」
最成の手刀による斬撃を間一髪、紙一重で避けながら叫ぶ翔。
しかし、最成はというと聞く耳を持たないといった感じである。
「ほんと、どうしちまったんだよ!!」
意味わかんねぇ!と吐き捨てる翔。(ただし、服装はやっぱりセーラー服)
「主~。何か吸血鬼っぽい技使えにゃいのか?」
くぁ、と眠そうに欠伸をしながら尋ねるマサに
「いや!うん!使えねぇ!教えてもらう前に秀のところ出てきたかんな!」
と答える。
鉄壁の扉をいとも容易く通り抜けたのは自身の中でノーカンらしい。
「取り敢えず、応戦的なものをしてみてはどうにゃ?」
「お、おぉ…」
指先をシュッと伸ばしてみる。
「そのまま、首の後ろを思いっきり叩けば多分気絶するにゃ。」
やっぱり物騒にゃんこは物騒にゃんこだった。
しかし、そうするしか手立てがない。
「え、えいっ!」
と可愛らしい(?)声と共に振り落とされた凄まじい手刀。曲がりなりにも吸血鬼なだけはある。
だが、最成は何という事なくスンと避けてしまう。
これは、どうしたものか…と唸るが、物騒にゃんこが教えてくれた方法しか無い。が、やっぱり意味が全く分からない状況なので腹が立つ。
「なぁ、物騒にゃんこ。最成にバ○スしたらダメか?」
バ○スする、とはつまり目潰しの事だろう。
「うーん、どうにゃろうにゃあ…」
マサは困ったようにパタパタと尻尾を振ってみせる。
「バ○ス!」
物凄い勢いで突き出された翔の人差し指と中指に、最成は反応出来なかったらしく見事にヒットする。それこそ、翔の手が動いてるのではなく最成の目が翔の手を吸い込んでいるかのように。
「き、貴様、は、ワレ、の、高貴なる、血を、穢した。」
と呟くと緑色の粒子がフワリと立ち込め、そして、霧散した。
そして、糸が切れたようにガクンと倒れ込む。
「ん、あー。何か、めっちゃ、頭痛いんだけど?」
と、何事もなかったように立ち上がる最成。
再び開かれた瞳の色は、翔が嫌いなあの水色だった。
しかし、緑よりはいいかと少し思ったりした。
「げ?!何これ?めっちゃ、部屋きたねぇんだけど?!」
穴のあいた壁、薙ぎ倒されたダイニングのテーブルの椅子、破壊された扉に、ボロボロ茣蓙。まるで、部屋の中に台風が来たと言わんばかりの惨状である。
まあ、殆ど(というか、全て)最成がやったことなのだが。
「なんつーか、ドンマイ。」
翔は最成の右肩に、パシンと右手をおき取り敢えず、そう、つぶやいておいた。
さてさて、最成異変編(適当につけた)が終わったわけですが(え、終わったの?短くね?)如何でしたでしょうか?
まあ、ほら、ばぁむは周到ですのでちゃんとフラグ張りましたよ。
んでんで、そろそろ十矢ちゃんのフラグを折ろうと思います。
いやぁ、最近前にいってた人魚?の話書いてまして…。
一応、11話(11っていうのは、まあ、ちょっと意味あります。)で完結したいな〜と思ってiPhoneのメモ欄に書き留めてってます。
完結次第載せようと思ってます。
出来ればよろしくお願いします。