女装
処変わって、最成の部屋。
「職業別電話帳貸してくんね?」
と、唐突に告げたのは残念イケメンこと黒神翔である。
ちなみに、職業別電話帳とは某分厚くて黄色い本のことである。
「タウ○ページ?んなもん、何でこの部屋にあると思ったんだよ。つか、何に使うんだよ?」
「え、最成が通ってる学校に俺も通おうと思って。秀に学費貰おうと思って。」
最成の質問に答えたのかは微妙なところだが翔のことなので仕方ない。
「学費貰うのとタ○ンページ。何の関係があんだよ?」
「内緒。面倒臭いから。」
ちなみに某職業別電話帳を貸して欲しいと最成に頼んだのは、ソニックメディカルに電話しよう!とか思ってたからである。
「黒神くん。そんな事しなくても学費ぐらい赤崎神家が出すわ。これでも、旧家。お金ならあるわ。」
という事で、麗緒の助けもあり翔は学校に通う事になったのだが。
「名前、名前どうすんだよ?黒神ですって言っても無理があんだろ?」
最成がポツリと漏らす。
「ああ。」
「ええ。」
上から翔、麗緒。
全く忘れていた様である。
馬鹿なんだか、賢いんだか…。
「こうなれば、最終手段よ。黒神くん。あなたは、今から黒神翔子よ。女装しなさい。」
一瞬2周目の魔術の魔力が上がったが、「子」と言った瞬間下がったので多分大丈夫だろう。
じゃなくてーーーー
「はあぁぁぁぁぁ?!女装?!俺が?!」
うむ。
確かに、顔だけなら十分女としてやっていけるだろう。問題は身長だ。体格は、華奢なので問題ない。身長…。
「俺、180ちょいなんだけど?」
「大丈夫よ。180超える女なんてざらにいるわ。」
「俺、腹筋割れてんだけど?」
「大丈夫よ、逞しい系女子。新しい領域を開拓して行きなさい。食わず嫌いは駄目よ。」
どこの男が、食わず嫌いは駄目という理由で女装をしようか。
「お、俺、女子セーラー持ってんだけど着るか…?」
おい、最成くん。どうしてそんなものを持っている。
「最成、持ってきて。」
「分かった、麗緒。」
混ぜるな、危険な2人組のようです。




