仲良し(になりたいな〜)
パーティーへの加入はギルドのカウンターに報告が必要なため食事が終わるとユーラ達は早速パーティー登録へ向かった。ちなみに料理は全て美味しかった。アリア曰く、この街以外だと海鮮系は高くなるor塩辛い、カラカラなものばかりらしく、特にパスタを皆美味しそうに食べていた。
それはさておき、クリューは既にパーティー登録を何回かした事があるからかスムーズに話を通し、ユーラが言う通りギルドカードを見せたりしているとあっという間に登録は終わった。
ついでに絡んで来た3人組についても報告すると「分かりました。ユーラさんの名前が出ないよう注意喚起をしておきますね。」と対応してくれた。
「よし、これで俺達はパーティーだ……が、まぁ今日はもう遅いしパーティーでの初依頼は明日だな。宿屋探さなきゃな………なぁ、ユーラが泊まってる宿屋ってどんなとこだ?」
「元冒険者の女将さんがやってる宿屋だよ。ギルドの隣にあるし、冒険者だと1泊銀貨1枚を銅貨8枚にしてくれるよ。朝夜ギルドのご飯付きだし女将さんも優しいしオススメ!」
「あら、いいわね!ちょっと行ってみましょうよ。ユーラ、案内してくれる?」
という事で、宿屋「人魚の憩い」へ向かう4人。といっても隣なので直ぐに着いた。扉を開けると今日はカウンターに座っていたレーネが声をかける。
「おぉ〜、おかえりユーラ……ってもしかして後ろのやつらは客かい?」
ガタッと嬉しそうに立つレーネ。立つとそのガタイの良さに3人は少し驚いたようだがすぐに気を取り直した。
「ただいま、レーネさん!はい!今日泊まる所を探してるそうです!部屋は空いてますよね?」
「あぁ、もちろん空いてるよ!泊まるんならこっちで受け付けするからおいで。」
そういうとクリューが受け付けへと向かい、泊まる部屋の説明を受けてお金を払った。ユーラは1人だったから説明されなかったが2人部屋もありそちらの方が安いためレンとクリューは同室で、アリアは一人部屋で泊まるようだ。
「はい、それじゃあこれが部屋の鍵だよ。それにしてもあんた達、ここら辺だと見ない顔だねぇ。ユーラ、いったい何処で知り合ったんだい?」
「この人達は今日この町に来たらしいです。で、私が絡まれているところを助けてくれたんですよ。それで、流れで一緒にパーティーを組む事になりました!」
それを聞くとニコニコとしていたレーネはギュッと顔をしかめた。
「絡まれやすそうだとは思ったがまさか本当に絡まれるとはね…。裏路地なんかには近づいてないだろうね?」
まるで母親が叱る前のような雰囲気にユーラは慌てて弁明する。
「ち、違うんです!普通に依頼を受けて森に行ったら冒険者らしき3人組に声をかけられて…。断ったんですけど、しつこくて森でまいたのに町中でまた絡まれちゃったんですよ!」
「そうそう、ユーラはちゃんと断ってたのにおじさん達がしつこかったのよ。」
「ありゃ、それは災難だったねぇ。ちゃんとギルドには報告したのかい?」
「はい!」と元気に返事をするユーラに、はぁ、とレーネはため息をついた。
「まぁ、あんたが悪いわけじゃないからね。でも、そういう奴らはねちっこいからまだ気をつけとくんだよ。」
やはり母親のようなレーネに「はーい」と返事をするユーラ。
「あぁ、そういえばパーティーになったんなら、ユーラとそこのお嬢さん、えーとアリアか。一緒の部屋に泊まるかい?そっちのが安上がりにはなると思うけど。」
そう言われて顔を見合わせるユーラとアリア。今日会ったばかりではあるが、魔法を使うもの同士として話しも合い、先程の食事の時も楽しめた。
「私は一緒の部屋にしてみたいな。アリアの話ももっと聞きたいし。」
ユーラがそう言うとアリアは少し照れくさそうな顔をしながら「…私ももっと話したいと思ってたの。」と返事をした。お互い(ユーラはこの世界で)初めての友達に照れる様子に「……お見合いか?」とクリューが突っ込みながらも部屋を変える手続きと支払いを行いそれぞれの部屋へと向かった。
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