情報収集(ほのぼの)
ギルドを出たユーラ。
「あ…三人組の事伝え忘れた…」
スライムの核について興奮しているミナの様子に圧倒されパパッとまいてしまった三人の事は頭の隅においやってしまっていた。
「まぁでも街中なら何もしてこないだろうし、後で帰ってからレーネさんに相談してみようかな?」
脅威度が低かった三人組は後回しにして、ナビゲータやアイテムバックの相場を見に行くことにしたユーラ。
昨日見た通りには見当たらなったな〜と考え、「現地住民に話を聞いてみよう!」と思いついた。とりあえず、昨日人がいた海鮮屋台が並び立っている場所へと足を運び、ついでに貝類の串焼きも購入。
「いや、ちがうんだよ?話を聞くならお駄賃的なのがあった方がいいかなって思って買うだけなんだから…!…人にあげるなら味見を一応しといたがいいよね…?」
と、誰が聞いてる訳でもないのに言い訳をしながら串焼きの一つをぱくつくユーラ。どちらがついでなのか分からない有様だが、ユーラは1本食べ終わると浜辺にいた子どもたち数人に声をかけた。
「ねぇ、この町にお呪い?がかかった道具のお店とかってある?知ってる子がいたら教えてくれないかな?」
ユーラの優しげなお姉さんといった様子を見て
、警戒心もなく子どもたちがわらわらと近寄ってくる。そして子どもたち同士で相談しながらユーラに話し始めた。
「お呪いって魔法の事?」
「なら魔道具かな?」
「お姉さんどんなのが欲しいの?」
長らく子どものパワフルさとは無縁だったユーラは子どもたちの元気さに圧倒されながら答える。
「えっと、とりあえず魔道具ってどんなのがあるかな?」
「えっとねー!あかりがつくやつでしょー!あとー、火がつくやつー!」
「いっぱい入る鞄とかもあったよね?」
「そうそう、あと、火が簡単につけられるでっかい竈とか洗濯物を自動で洗ってくれるやつとか!」
「お母さんたちがよく「あんな魔道具が買えたらね〜」って言ってるよね〜」
きゃっきゃっと雑談の交じる矢継ぎ早な子どもたちの話を一生懸命聞き取りながら相槌をうつユーラ。話ている間になんだなんだとまた数人寄ってきた。
「そ、それじゃあとりあえずいっぱい入る鞄と、あかりがつく?魔道具のお店を教えてくれる?」
そういうと子どもたちはお店までの道のりと、店名を教えてくれた。他の魔道具のお店も同じ通りに集まっているらしい。
ユーラが思ったよりも子どもたちが集まっていたため、持っていた串焼き(持ち帰り用に包んであった)は鞄の中にしまい、人数分好きなおやつが買えるくらいの銅貨を渡した。
「色々教えてくれてありがとね!これで何か好きな物食べて〜」
「わぁ〜!おねーちゃん太っ腹〜!」
「ちょっと!女の子にそんなこと言っちゃいけないのよ!」
「ありがとー!」
お礼を言いながら、わちゃわちゃと屋台の方へ走っていく子どもたち。仲のいい子どもたちの姿を見てほっこりとしたユーラは早速教えてもらったお店のある通りへ歩き出した。




