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一面性の恋  作者: 遍雨
5/10

5章

 次の日、今日も今日とて仕事だ。とはいえ私は仕事をせずに、ひたすらに証拠集めをしているんだが。

 今日のメンバーを見ると初期メンバーが何人か欠席していて、部長と出雲 椎ちゃん、その他もろもろが出席している。

 ちなみにこのしぃちゃんこと出雲 椎は私のリアルでの推しのようなものだ。後輩ながらに愛くるしく仕事をする様子を見ると何とも応援したくなる。なんというか、すごくフェチに刺さる。

 一応北條さんにはこれ以上は収拾がつかなくなるから、とメンバー集めは止めてもらっている。

 また、北條さんが数多くのスパイグッズを持ってきてくれた。録音機をはじめ、小型カメラや催涙スプレー、発信機、なぜかめっちゃ先の鋭いペンや鉄製扇子、スタンガンなどの銃刀法違反にならない程度の暗器も持ってきている。

 それらが普段、ついうとうとしてしまうような会議室の机にズラーッと並んでいるのは壮観だ。所在なさげに置かれた水がかわいそうだ。

 なぜこんなすごいものを一日で用意できたのかと気になり、北條さんに聞いてみたが、「実家の力を…」だとか「贔屓にしている暗器屋から…」だとか言ってうまいこと煙に巻かれた。こわいね!(満面の笑み)

 鷹橋に呼び出される人はどうやらある程度周期になっているらしく、1週間で一人となっているようだった。もちろん私も呼ばれた。復讐班がいじめられる際はポケットに録音機を入れておいて、証拠を回収した。

 鷹橋自身の情報も手に入れた。北條さんが、「すこしでもサポートできれば……」とUSBを渡してきた際は何かと思ったが、鷹橋の個人情報だった。

 名前、生年月日、住所、性別などの基本4情報に加え、車のナンバーやペットの有無、現在の彼女、および彼氏の有無、挙句の果てには今までの彼女の数や、最高同時浮気人数などのなんかどうしたのと言いたくなるような情報がたくさん詰まっていた。あともう量多すぎて途中から読むのをやめた。

 北條さんに聞くと、「実家から機器を送ってもらって…」だとか「情報屋のPCを乗っ取って…」だとか言って誤魔化された。これ以上この話をすると怪しげな組織に口止めとかされちゃいそうだからやめておこう!(ひきつった笑み)

 そんな風に証拠を集めたり、普通に仕事したり、北條さんとしぃちゃんとご飯に行ったり、なんだかんだ言って充実な毎日を送っていた。

 ホーク君の動画も一週間に一回くらいのペースで投稿されていて、いつもよりも十分に推し活出来ていた。

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