10章
部長の協力も得て、鷹橋と上層部の悪事の証拠がどんどんそろえられていった。
最近は部長経由でしぃちゃんの協力も得ることができている。癒しが過ぎる。
「しかし、もう鷹橋の分の証拠を提出しても上層部はなんもしてくれないだろ?どうするんだ?警察か?」
「いえ、警察にはいきません。というよりいけません」
「いけない?」
北條さんからもらったあPDFを読み返してみると、鷹橋には特別なコネがあることが判明した。それは政治家の娘との婚約だった。
そのコネの力があれば警察を黙らせることだって容易にできるだろう。
「じゃあどうするんだ?弁護士とか?」
そんなことする必要はない。やはりここは原作リスペクトの精神で行くとしよう。
次の日、私は有休をとって、家の中でスマホを見ていた。ネット上にこんな情報が出回ったからだ。
『○○会社の上層部がパワハラもみ消し⁉』
という内容のものだ。そして同時に
『△△議員の義息子、同期や社員にパワハラか⁉』
というものも投下した。
「これで終わりだ。鷹橋」
こういうものは一個一個落とすに限る。
会社と鷹橋が炎上してゆくのを見て、私はソファに寝転がり、天井を見た。
ホーク君、私は、あなたみたいに、なれたかな?
その心を胸に今日も頑張って正義を貫いて生きていこう。そう思えた。
一方、北條咲が抜いた情報、ちょうど望月が読み飛ばしたところにはこのような情報が書かれていた。
『その人はOurTubeで『ホーク』として活動をしている。しかし、その内容は矛盾が多く、音声もアフレコであることから、完全なるでっちあげではないかと言われている。その一方でガチ恋勢も多い』
と。
こんにちは。遍雨です。
おひさしぶりです。別にリアルが忙しかったわけではないんですけど、なんとなく書くものがなくて最近は全然書いてませんね。
この作品はカクヨム甲子園に投稿した作品です。
いやいつのやつだしてんねんというのは黙っておいてください。
今は構想がいくつかあるので頑張って書こうと思ってます。
また次の作品で会いましょう!