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十魔皇集結

第9話 十魔皇集結


王妃の訃報は、王国中に知れ渡った。

その日、王国では「鎮魂の儀」が開かれた。


ウィルヘルム『「鎮魂の儀」の司祭は、王国に仕える。巫女が、代々担っている。』


クレイヴ『そうか…勉強になる…』


「この日…全ての、亡き者に最後の別れを告げます。」

「大地よ…海を…どうか、迷える魂をお導き安らぎをお与え下さい…」

「すべては、我らの主…セラムと共に…」


ウィルヘルム『セラムと共に…』


クレイヴ『つかぬことを聞くが…セラムとは何だ?』


ウィルヘルム『大地と海の母にして…すべての生命と魂を司っている…女神…此処ムード大陸では、特に信仰されている。』


クレイヴ(また大層な…)

クレイヴ『女神の涙か…』


ウィルヘルム『それもそうだね…我らの主である…女神セラムは、今も何処かで我らを見守り…導いて下さる…』


クレイヴ(女神セラム…もし本当に存在するのなら…この世界を知っているかもな…)


ーーー


「ウィルヘルム様!クレイヴ様!国王陛下がお呼びです!」


ウィルヘルム『向かおう…』


ガルセド『来たか…では早速だが…本題に移ろう…』

ガルセド『クレイヴ…其方は旅の者でありながら…十魔皇の一人を退け…その強さを証明して見せた。』


ガルセド『よって…其方を、新たな七英雄の一人として歴史に名を刻もう…』

ガルセド『そこで…余に…願いを申せ…』


クレイヴ(何でも…良いんだよな?)

クレイヴ『褒美を下さい…』


ガルセド『ほう…褒美か…では…』

ガルセド『王家に伝わる国宝…「秘宝ドラゴンハート」を其方に授けよう…』


「秘宝ドラゴンハート」

・遠い昔…王子により救われた…竜が、そのお礼に贈った。お互いの意思を、通わせられる竜の魂が宿った宝石。

・それ以来…王家により国宝として守り抜いて来た宝であり…この秘宝を持つ者は、その末裔として認められる。


クレイヴ(これも…キーアイテムか…如何やら…竜の大陸に向かう為に必要らしい…)


ウィルヘルム『「秘宝ドラゴンハート」をですか…父上…』

ウィルヘルム『御言葉ですが…それは…ファランス王国との友好の証では…』


ガルセド『ハハハハ!良いのだ…ウィルヘルムよ…』

ガルセド『この者は、国宝を譲り受ける素質がある…それに、ファランス王国との国交はとうに絶たれておる…』


ウィルヘルム『ですが…』


ガルセド『もう一つある…その者に、国宝を授ける理由がな…』


ウィルヘルム「!?」


ガルセド『ウィルヘルムよ…其方は、その者と共に旅に出よ…』


ウィルヘルム『父上…それでは…』


ガルセド『無論…余は、其方に命ずる…』

ガルセド『それが…国王となる為の使命となるのだ。』


ガルセド『この呪いは、ある者によって生み出された。』

ガルセド『その者の名は…数多の勇者を暴虐の限りで亡き者にし…世界に災いと呪いを生み出した存在…そして…竜の始祖にして魔を統べる者…またの名を…』


ガルセド『魔王メビウス・ヴァン・ストロハイム…それが全ての元凶であり…必ずや討ち果たすべき存在だ。』


クレイヴ(そいつが…魔王の名か…)


ガルセド『現に、新たな勇者は…討伐せし志願の為…長い旅に出られたと聞く…』

ガルセド『良いか…この先…其方らには、様々な困難が訪れるだろう…だが…どうか…』


ガルセド『世界に混沌を齎す魔王を…打ち滅ぼしてくれ…』

ガルセド『この王国…いや…この世界の未来の為にも…必ずや打ち果たして見せるのだ。』


ガルセド『余は、そう願っておるぞ…』


ウィルヘルム『はっ!必ずや使命を全うして見せます!父上!』


クレイヴ『はなから…俺はそのつもりだ…です…』


ガルセド『ふむ…よく言った。』


ガルセド『では、南の「ベアクレス城塞」から…「ティザレア大陸」へと向かうと良い…』

ガルセド『これは、その「入陸許可証」だ。』


クレイヴ(これも…キーアイテムなのか…)


ガルセド『では…この王国と世界の為に…其方らの活躍を待っておるぞ…』


ーーー


その後、ウィルは自室で出立の準備をする。


ウィルヘルム『オルフェン…後は君に任せるよ…』


オルフェン『王子殿下…』


ウィルヘルム『分かっている…この身が朽ち果てようとも…私は魔王を討ち滅ぼすつもりだ。』


オルフェン『どうか…お元気で…』


ーーー


ウィルヘルム『待たせてしまった様だね…』


クレイヴ『いや全然…こっちも決心が付いたとこだ。』


ウィルヘルム『魔王…その者は、「ゼオン大陸」に棲まうと聞いているよ…』


クレイヴ(魔王の根城は、どのRPGでも同じ感じか…)

クレイヴ(どうせ…馬鹿デカいお城に居るんだろな…きっと…)


ーーー


ゼオン大陸

サントマイム王国

王都アズファーム

魔王城レガレス・オスディア


「集ったか…参謀「グレイズ」殿…」


グレイズ『魔王様…皆様…集まっておられます。』


十魔皇(じゅうまこう)…果たして幾年ぶりか…」


ーーー


「それで…どうですか?」

「アルバート殿…スペイド殿…」


アルバート『…』

スペイド『…』


「やはり…まだ、完全に意識が戻られていないか…」


十魔皇 蒼魔(そうま)

ゼアラン・ロンダイト


ゼアラン『これは明らかに…勇者による仕業では無い…それよりも遥かに、厄介な存在だ…』


「それでは…ゼアラン…この事象を、どう説明するのだ?」

「我々…十魔皇でも、遠く及ばぬ存在が他にも居ると言うのか?」


十魔皇 燈魔(とうま)

ガーレッド・バルムンド


ゼアラン『この事態は…それ程遠くない場所で起きている。そう考えると…同一の存在と見ても良いだろう…』

ゼアラン『この存在はいずれ…我々にとって大きな障害となるのは明白…』


「それでしたら…早急に始末する他ないでしょう…」

「しかし…アルバート殿は、脆弱な種族であった者…まあ…無理もありませんね…』


十魔皇 黒魔(こくま)

ウィレスト・シェパレード


「それよりも…我は暴れ足りぬ…」


十魔皇 白魔(はくま)

バロン・ガーゼル


バロン『人間どもは…蹂躙する他などない…』


ウィレスト『すべての生命は、冒涜する為にあるのです。』


「純潔の血を持つ者なら…殺さずに私の物に…」

「魔獣の血は口に合いません…やはり!人間こそ!我ら「吸血魔族」の主食となるのです!」


十魔皇 紅魔(こうま)

ジュラキア・ディアード


バロン『貴様は、女しか食さないであろう…』


「これで…十魔皇は揃ったかな…」


十魔皇 黄魔(おうま)

ゼルバード・ロッドルーツ


「あら…今こうして集うのは…いつぶりかしら…」


十魔皇 碧魔(へきま)

ディラミス・ミッドナイツ


ディラミス『このお城も…荊棘に包まれた方が美しいのに…』


ゼアラン『それは控えて貰いたい…ディラミス殿…』


ディラミス『あら…そう…』


ゼルバード『皆…彼女の眼は…』


カチ…コチ…

ヒュラララララ…


バロン(この城ごと…凍らせる気か…スノエル…)


ジュラキア『凍える血も…美しい…』


ゼアラン『…』


ゼルバード『我々にも及ぶ…決して目を合わせないことだ。』


「私を堕とした…神も天使も…滅ぼす…」

「すべて…凍らせる…」


十魔皇 灰魔(かいま)

スノエル・マレイア


「皆…此処に集ってくれたこと…心より感謝するよ…』


ウィレスト『これはこれは…魔王様…有り難きお言葉です。』


バロン『魔王様…我ら魔族の王…高貴なる我が主…』


魔王

メビウス・ヴァン・ストロハイム


メビウス『其方らを呼び出したのは、他でも無い…私だ。』

メビウス『先代勇者を、滅してから…数年…再び新たな勇者が現れた。』


ゼアラン(メビウス様は、その事をお分かりになられるのか…これが…ご自身のお力?)


メビウス『ゼアラン…これは…私の力によって把握できる。言わば…忌まわしき呪いと同じだ。』


ゼアラン「!」


ジュラキア『これは…これは…我らの意思を読み取るお力…』


メビウス『その名は「魔王の証」…』

メビウス『この忌まわしき…「永劫の連鎖」は…私の奥底で蠢いている。』


メビウス『私の目的はただ一つ…この終わりのない呪いに終止符を打つことだ。』


スノエル『壊して…滅して…後は…』


メビウス『それだけでは無いよ…スノエル…』

メビウス『勇者を…殺し続けることではない…私はそう考えている…』


メビウス『其処で…ある者が鍵となる…』

メビウス『それは…我らの脅威…言い換えるのなら…この世界の脅威…そのものだろう…』


ゼアラン『遂に…見つけたのですか…』


メビウス『そうだ…ゼアラン…あの者こそが…我らの宿敵であり…すべてを終わらせる鍵となる…』

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