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竜血の呪い

第8話 竜血の呪い


クレイヴ『もしかして…』


ウィルヘルム『私の…母上だ…』


クレイヴ(この異様なまでの雰囲気…何処かで…)

クレイヴ(いや…違うな…纏わりつく様なそんな感じだ…)


クレイヴ(それに…あの王様…どうやって此処まで来たんだ?)

クレイヴ(謎が…深まるばかりだな…)


ウィルヘルム『これは間違いなく…王家の呪いによるもの…』


ガルセド『此処に居たのだな…』


ガルセド『フィーダ…余は、お前を片時も忘れたことは無い…』

ガルセド『この世で、暴君と呼ばれようとも…お前を…お前だけを愛しているぞ…』


その時だった…


ーーー


「私は、決して後悔などしておりません…姿は違えど…」


「私は…貴方を愛しております…」

「ウィル…もう一度…貴方の顔を見られて…本当に私は、幸せ者です。」


「これはきっと…セラム様のお導きなのですね…」

「もう時期…私の意思は、完全に乗っ取られるでしょう…そう感じるのです。」


「ウィル…その時には、もう私ではありません…あなたの剣でどうか…この竜をお鎮め下さい…」


ーーー


そんな声が、聞こえた気がした…


ウィルヘルム『そうか…母上は、私の身代わりに…』

ウィルヘルム『何ということを…』


クレイヴ『王家の呪い?身代わり?何のこと?』


ガルセド『我ら…王家の一族は代々…その忌々しい呪縛…「竜血の呪い」によって、幾度となく…脅かされ続けてきた…』

ガルセド『その起源は、初代国王の代まで遡る…その者の名は…』


ウィルヘルム『アルバート・グレイブルグ…』

ウィルヘルム『強大な力を得る代わりに…王家の者たちに、災いと呪いを齎した悪しき王…』


クレイヴ(そうか…どうりで…)

クレイヴ『剣魔アルバート・グランハイムは、俺が倒した。もう…この世には、存在しない筈だ。』


クレイヴ(名は少し違うけど…多分合ってるだろ…)


「!?」


ガルセド『今…何と…』


ウィルヘルム『君が…倒した…』


ガルセド『やはり…初代国王は、魔王に自らの魂を…』


クレイヴ(やはり…その魔王とかいう奴も…このことに関係している様だな…)


ーーー


「其処に居たか…だが…これも宿命…」


「お前の運命(さだめ)は、私が決める…」

「さあ…奴らを殺せ…」


ーーー


ヒュガァァァァァァァァァ!!!!!


「!?」


クレイヴ『何だ!?』

クレイヴ『ウィル…何か様子が変だぞ…』


その竜の、荒々しい咆哮が鳴り響く…

だが…それは…何かに怯えているとも見て取れた。


ウィルヘルム『今…母上は、私たちを傷つけまいと…抗っておられるのだ。』


ガルセド『余は、何ということを…』

ガルセド『この様な運命(さだめ)が、あっては成らぬ…』


ガルセド『せめて…安らかな眠りを…其方に…』


ーーー


コトッ…

そんな音が微かにした…


クレイヴ(今なにか…落ちたか?)


足元に目をやると…女神を模した小瓶が落ちている…


ウィルヘルム『それは…「女神の涙」…』


クレイヴ(そう言えば…拾ってたな…)


ーーー


ゴッ!


クレイヴ「何だ?」


「女神の涙」

・太古の昔、永きに渡る戦に悲しんだ。ある女神から流れ落ちた涙の雫。

・その効果は、どんな傷や病をも癒し、あらゆる生命の魂を元に戻す。また、死した者を生き返らせる。伝説の秘薬とも言い伝えられている。


クレイヴ「てんこ盛りだな…」

クレイヴ「なんか…重要アイテムっぽいから大事にしとこう…」


クレイヴ「えっと…ポケットに…」


ーーー


ガルセド『我が主…セラムは、我らに、慈悲をお与えになられるのか…』


クレイヴ(どうやら…国王に掛かっていた「洗脳」も上手く解けているな…)


クレイヴ(あれは、「皆殺しの術式」より強力な物だった…)

クレイヴ(これも魔王が…)


ウィルヘルム『母上…私は、この国の王に相応しい者に成って見せます。』

ウィルヘルム『どうか…その時が来るまで見守っていて下さい。』


ガルセド『フィーダ…余は、お前との約束を忘れてはおらぬぞ…』

ガルセド『王国とは、主が存ずる限り…決して滅ぶことは無い…』


ガルセド『其方が愛した。この国を…より良くする。』

ガルセド『それが…王という者だ。』


クレイヴ(このままでは…終われないな…)

クレイヴ(来たか…)


オベロート『コチラに居ましたか…国王陛下…』


ウィルヘルム『オベロート殿…何故…此方に?』

ウィルヘルム『此処は、王家の許し無くして立ち入れない…神聖な地…』


ウィルヘルム「!?」

ウィルヘルム『貴様は誰だ?』


「ああ…解けていたか…」

シュルルゥ…


「魔王様によって…衰退してゆく王国を…混乱させ…後は、内部から腐り果てるのを…ただ、眺めているだけだったのに…」

「まあ…いくらでも…国王の命を奪えたけど…僕としたことが…情が移ってしまったか…」


「人間如きに…」


ガルセド『ただの…不届き者では無いか…』

ガルセド『其方は…』


ウィルヘルム『十魔皇の一人…隠者のスペイド…』


十魔皇 紺魔

スペイド・シャウベイン

「神隠しの加護」「変幻の魔因子」


クレイヴ『また…敵が多いこと…』


スペイド『既に…僕らの存在は、知れ渡って居たか…』

スペイド『まあ…いい…』


スペイド『ゼウェイン…』

シゥゥ…


ゼウェイン『はい…此処に…』

ゼウェイン『我は、崇高なる魔王様を主とし…十魔皇の1人に仕えし者なり…』


クレイヴ『此奴らは、お仲間が居ないと戦えないのか?』


ウィルヘルム『今は、目の前の脅威を排除するまで…』

ウィルヘルム『父上…此処は…』


ガルセド『お前に委ねる…我が息子よ…』


ウィルヘルム『は!』

シゥッ!


ゼウェイン『見えざる(スクリーン)

グニィィ…

ヴヴィッン!


ウィルヘルム「!?」

ウィルヘルム(何だ?私の剣が通らない…)


ゼウェイン『すべては闇…そのもの…』


クレイヴ『えと…』


上位魔族 ゼウェイン

スペイド直属の配下

「不可視の加護」「障壁の魔因子」


クレイヴ『見る限り…両手で、壁を作り出せるのか…』

クレイヴ『確かに厄介だが…』

シュザッ!


ゼウェイン「!?」


キィィィィ!!!

ズシャアッ!


クレイヴ『俺には、如何ってことない…』


ガルセド(彼奴を、一瞬で網状に…)


ウィルヘルム(初見で対応が遅れたが…あれは上級魔族…それを、倒してしまうとは…)

ウィルヘルム(上級魔族は、魔王より名を与えられし者…それ相応の力を見に宿すと聞く…)


スペイド『なるほど…これは、確かに十魔皇を単独で倒せる訳だ。』

スペイド『でも…剣魔は倒せても…紺魔である…僕は如何かな?』


クレイヴ『お前には、直接のダメージが通らない…知ってるよ…』


ウィルヘルム(どういうことだ…)


スペイド「!?」

キィィ…


スペイド(斬撃が僕にまで…)


クレイヴ『お前の能力の本質は…此処からだろ?』


シゥゥンッ!!


スペイド『なんてね…』

スペイド『僕には、効かないよ…』


ウィルヘルム(私の眼でも追えない…斬撃を防いだのか?)


クレイヴ『お前の能力は…』

クレイヴ『どんな現象も隠し通せる。それが、お前の能力の正体だ。』


ウィルヘルム「!?」


スペイド『僕には、どんな攻撃も通用しない…だって…それを、隠し通せばいいからね…』


クレイヴ『まあ…俺には意味無いけどな…』


スペイド『は?』

スペイド「!?」


キィィィィ!!!

ズバァッ!!!


スペイド『お前…何をした?』


クレイヴ『最後に言っておいてやるか…』

クレイヴ『配信者らしく…最初は「見せ」が大事だからな…それに…最後の「締め」はその後だ。俺はただ…それを重視しただけだ。』


その魔族は、何処かへと消え去る。


クレイヴ『安心してくれ…』

クレイヴ『俺も何言ってたのか…分からん…』


クレイヴ『だが…これだけは言える。クソゲーマーの見栄って奴だ。』


ガルセド『一度でなく二度までも…其方に救われた。』

ガルセド『王として…其方に礼を言おう。』


ウィルヘルム『あの様な化け物相手に…あそこまで…戦えるとは…』

ウィルヘルム『あなたは一体?』


クレイヴ『俺か?』

クレイヴ『ただのクソゲーマーだ。』


ーーー





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