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征服戦争へ

第5話 征服戦争へ


クレイヴ『お前たちは…「火炎の魔法」と「水氷(すいひょう)の魔法」を扱うのか…』


「!?」

「何故!?それを!?」

「貴様!?何をした!?」


「まあ!良い!」

「貴様は、グレイブルグの敵!」


「我らが排除するまで!」


クレイヴ『ふむ…排除か…それは、されたくないから抗うぞ!』

クレイヴ(何かと…勘違いしてない!?俺は、しがない旅人だぞ…)


「待て…」


「これは!オウガン殿下!」


グレイブルグ王国 七英雄の1人

オウガン・ローデンベルト


オウガン『よく見よ…旅の者の様だ。』

オウガン『だが、かなり腕が立つみたいだな…丁度よい…』


オウガン『では、其方にどちらか選択をさせてやろう…』

オウガン『此処で殺されるか…我らと共に戦うか…を…』


クレイヴ『いいぜ…』

クレイヴ『だが…1つ…条件がある。』


オウガン『ほう…条件か…聞いてやろう…』


クレイヴ『誰も殺さない…それが条件だ。』

クレイヴ『それを守ると誓うか…この場から立ち去るか…お前が決めろ…』


オウガン(此奴…ただ者では無いな…)

オウガン(この異様さ…何処かで…)


オウガン『いいだろう…お互いの条件が整った。』


ーーー


グレイブルグ王国軍 本拠地


「これが…お前の装備だ。持ってけ…」


ドサッ!


クレイヴ『金属の剣と…飯…』

クレイヴ『え!?これだけ!?』


「そいつは、ブロンズソードと言ってな!お前の様な傭兵や新兵には、お似合いの代物だ。」

「せいぜい…そいつを、振り回して死なねぇこったな!」


「ハハハハッ!ハハハハッ!!!」


「ブロンズソード」

・主に銅で作られた金属製の剣のこと。

その剣身は、長いもの短いもの細いものと様々ある…


クレイヴ『まあ…1人だけ手刀で倒してたら目立つしな…』


それで、征服戦争に参加することになった訳だ。


ーーー


クインガル王国 領土

ディーダ砂漠


「いいか!ディーダ砂漠の中央にある!あの、ベンガーラ高原が敵の最前線となる!」

「殿下より、1人の血も流さないとのご命令を下された!」


「我々は、王都陥落をもってして勝利を手にする!」


「オォォォォォォォォ!!!」


クレイヴ『さっそく…向かうか…』


「ヒヒィィィ!!」


クレイヴ(馬ではなく…徒歩で…)

クレイヴ『…』


その時だった…

数千…いや…数万の兵が、一斉に剣を向ける。

その剣先は、俺の方を指していた。


クレイヴ『どういうつもりだ。』


ザッ!ザッ!


クレイヴ『俺みたいな…しがない旅人にこの人数で囲むのは如何なものか…』


オウガン『そのつまらぬ口を閉じよ…さもなくば、2度と戯言を並べられなくなるぞ…』


オウガン『いずれ…貴様は陛下の敵となる…その前に、此処で始末する。』

オウガン『全軍をもってして…』


クレイヴ(なんか、厄介な奴に絡まれたな…)


オウガン『誰も殺さず…1人の血も流さず…』

オウガン『そんな…考えが、戦場で通ずると思うたか…』


オウガン『儂はな…幾多の戦場を飛び交い…多くの人間を殺めてきた。』

オウガン『だが…逃げ惑う敵に、貴様の様な甘ったれた小僧は見ていない…』


オウガン『この剣で…斬り捨てた者の血と肉片を眺める度に思う…』


オウガン『人間は、争いを好む生き物なのだと…』


クレイヴ(クソゲーで、鍛えたメンタルが役に立ってるな…)


オウガン『貴様は何も分かっておらん…』


クレイヴ『ああ…分からない…』

クレイヴ『お前は何故…人を殺めるのかを…』


オウガン『やはり…貴様は、此処で始末するべき存在だ。』


クレイヴ『そうか…』

クレイヴ『マニュアル…解析…』


「獄炎の魔因子」「氷獄の魔因子」

「迅雷の魔因子」


クレイヴ(なかなかやるようだな…)

クレイヴ『どうする?俺さっき…ぐっすり寝たから調子が良いぞ…』


クレイヴ『何なら…此処の連中は、指パッチンだけで倒せそうだ。』


クレイヴ(これは…ただ、リズムに乗って「指パッチン」をするだけのクソゲーを思い出すよ…)

クレイヴ(どうやら「身体能力」もバグってるみたいだな…下手に「身体強化」をする必要もない程に…)


クレイヴ(この謎の力の1つ…「バグ」は、特に扱いが困難だ。何通りもある中で、ピンポイントで引き当てるしかない…)


クレイヴ(とても人間業では無い…常軌を逸した能力だ。)

クレイヴ(更なる…面倒ごとに巻き込まれないよう…手加減をしなくては…)


オウガン『その減らず口…2度と開けぬようにしてやる…』

オウガン『雷速の一撃(ライジングフロー)


ドォォォォォ!!!

ヴゥゥゥン!!

ビリリィ!


突然…雷が落ちたような轟音が鳴り響く。


オウガン『ほう…視えているのか…』


クレイヴ『それより早い奴と戦ったんだ。』

クレイヴ『其方(そっち)こそ…図体の割には、随分と早いんだな…』


オウガン『小童が…』


クレイヴ『俺の順番(ターン)だな…』

スゥ…


オウガン(何を…するつもりだ…)

オウガン「まさか!?」


俺は、指を勢いよく弾く…

その音は、けたたましく鳴り響き轟く…

激しい音と共に、凄まじい衝撃波を引き起こした。


「奴め!何をしたァ!」

「急ぎ!退避ィィィ!」


ドォォォォォォォォ!!!

ドドドドドドド!!!


オウガン『これは…決して「魔法」では無い…その様な事象が起こる訳が無い…』

オウガン『成らん…一切の術式を施さず魔法が扱える筈が無いのだ…』


クレイヴ『やはり…大層な称号を持つだけの強さはある様だな…』

クレイヴ『この程度で、くたばる器では無いか…』


クレイヴ(どうしよう…さっきから威力が弱くなってない?)

クレイヴ(気のせい?)


「バグを検知」


「弱体化バグ」

・自身の、すべての身体能力及びその他の能力が常に弱体化し続ける。


クレイヴ「解除して!?」


「現在の権威レベルでは、不可能に近いです。」

「すべての機能の再起動を推奨します。」


クレイヴ『そうか…それで頼む…』


「データの再起動を開始」


「それに伴い」

「すべての属性系統へ連携(リンク)を開始」


クレイヴ『この世界の属性…』


オウガン『貴様…何をした?』


クレイヴ『炎…』

ヴゥボォ!!!


クレイヴ『水…』

ブククッ!!!


クレイヴ『風…』

ヒュゥゥ!!!


クレイヴ『雷…』

ジジジジ!!!


クレイヴ『土…』

ボゴゴッ!!!


オウガン(此奴…複数の属性を、隠し持っておったか…)

オウガン


クレイヴ『この5つの属性を、1つにしてから…お前に叩き込む…』

クレイヴ『まあ…敵らしく、倒されてくれ…』


クレイヴ『この技は、5つの星を纏い…どんな困難をも切り拓く…神速の一閃…』

クレイヴ『最初の魔法にピッタリだな…』


「データの再生成を開始」

「データの再設定が完了」


クレイヴ『数多の星々よ…』

タタッ…


クレイヴ『我に集いて…その輝き…』

シゥゥ…シゥゥン…


オウガン『馬鹿な…ありえぬ…この儂が…此奴に下るなど…あっては成らぬ!』


クレイヴ『勝利へと導け…』

シゥゥゥン!!!


クレイヴ『極星の斬閃(スター・ブレイド)!』


ザァァァァァァァァ!!!!!

ドォォォォォォォォ!!!!!


「おいおい…」


パチッ…パチッ…

シゥゥゥゥゥ…


ドスッ…

クレイヴ『ふぅ…いっちょ…上がりだな…』


ザッザッ…

「これはまた…派手にやったな…」


クレイヴ「…」

クレイヴ(新手か…)


「いや…落ち着けって…此処は一時休戦といこう…」

「あんたに勝てないことぐらい…遠目で見れば分かる…」


オルフェン『俺は、オルフェン…この名を名乗っておく…』


グレイブルグ王国 七英雄の1人

オルフェン・マーウィン


オルフェン『あんたの、その強さを見越して1つ頼みがあるんだ。その為に、王国に来ないか?』


クレイヴ『どうやら…嘘は言ってない様だな…』

クレイヴ(この世界のことも…少しは分かるかも知れない…「権威レベル」とは、何なのか…)


クレイヴ(謎が深まるな…)

クレイヴ『分かった。向かおう…』


数分前…


ーーー


グレイブルグ王国

エルナーク城


『夢が!夢が覚めん!』


「どうか落ち着き下さい!陛下!」


『ええい!!黙れ黙れ!』

『余は…余は…どうしてしまったのだ…この夢は、どうすれば解ける…』


『そうか…』


「陛下…どうなされたのです?」


カチッ…

シキィィ…ィィン…


『人を…殺し続ければよいのだ…』

『さすれば…この夢は次第に解けよう…』


「その剣を、どうするおつもりですか…陛…」


ザシュッ!!

ゴトッ!


「か…」


「七英雄よ…余に…戦果を報告せよ…」

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