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【コミカライズ化!】小さくて可愛い文芸部の知的な先輩を、膝の上に乗せたら毎日座ってくるようになった  作者: ゆめいげつ
第一章 椅子から恋人

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第12話 先輩の、寝不足

 柚子先輩は、可愛い。

 可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い。


 昨日あった濃すぎる文芸部の椅子活動から一夜が明けて、俺はどうにかなってしまいそうだった。


 一人残った後も、家に帰る時も、食事の時も、入浴の時も、寝る時も、夢の中も、起きた時も、登校時も、授業中も常に柚子先輩のことを考えていた。


 今日会ったら気まずさと恥ずかしさで爆発してしまいそうだったけど、その程度では柚子先輩に会えない方が百倍辛い。


 意気揚々と、元気はつらつで。

 いつものように俺は昨日何事もなかったかのように文芸部の部室で柚子先輩と会ったんだけど……。


「あの、先輩……?」

「……んーう?」


 うつら、うつら。

 無事に椅子が返却された放課後の文芸部部室にて。

 いつもの対面席で柚子先輩はいまにも眠ってしまいそうなぐらい、ふらふらしている。

 

 うん、とても眠そうだった。


「眠そうですけど……大丈夫ですか?」

「……だいじょぶー」


 ……か、可愛っ!!

 駄目だ駄目だ。今はまず先輩の体調が第一。

 邪念を捨てろ、俺……!


「せ、先輩、明日は委員会の仕事があるんですから今日は帰って休んだ方が……」

「……やっ」


 ぐぁっ!?

 ヤバい、今日の柚子先輩ヤバいぞ!?

 いつもと違いすぎてどうしたら良いかまるでわからないぞ!?


 ど、どうする?

 話題変えてみるか!?


「じゃ、じゃあ先輩……とりあえず何でそんなに眠そうなのか、聞いても良いですか?」

「…………」


 うつら、うつら。


「あの、先輩?」

「……えへへー」


 突然の破壊的笑顔。


「……ひーみーつー」



 緊急可愛さ警報発令。緊急可愛さ警報発令。緊急可愛さ警報発令。緊急可愛さ警報発令!


 ウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!


 プランAからプランBに移行します!!


「……きょ、今日はお昼寝の日、というのはどうでしょう?」


 逆転の防御陣。

 眠くて可愛いのなら眠らせてあげよう作戦。


「……おひるね?」


 防御無視っ!


「は、はい! ほ、ほら睡眠学習とか言うじゃないですか!? 俺たち文芸部も取り入れましょうよ! そしたらもっと本の良さがわかるかもしれません! いえわかります! 絶対!」


 もちろん全部テキトーだ。

 柚子先輩の新たな一面は、今日受けるにはあまりにも威力が強すぎる。

 誰か助けてくれ。

 ……いややっぱりいいやこの可愛い柚子先輩は俺が死守する!


「……うゅ」


 うゅ!?

 うゅ、って何だ!?

 ああ頷きか!

 世界で一番可愛い頷きだ!

 可愛さに殺されそうだ!


「……きみがー、そこまでゆーなら」


 舌足らず足元おぼつかず。


 うつら、うつら。


 ふらふら、ふらふら。


 とてとて、とてとて。


 ぺたん。



 ゆずせんぱいが、おれの、ひざの、うえに、すわった!


「……ねよ?」


 俺は今日、死ぬかもしれない。

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