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多面体ごりら
ゴリラを3Dポリゴンに落としました。
展開してみよう。
霊長類なら、きっときれいな展開図になるはずだ。
コロコロコロコロ転がって
展開してはいきますと、
コロコロゴリゴリコロコロゴリゴリ
だんだんゴリゴリしてきましたら
それでもポリゴンゴンゴン
「やめるウホ」
突如やってきたゴリラは我々人類に向かって、その遊びは倫理的におかしいなど言ってきた。
「特にコロコロは殺ろ殺ろに聞こえていやだウホ」
その言葉が神に届いた。
そして人類は出会ってしまった。
ポリゴリラと
「人類よ、バナナと神に感謝しなさい。
そして献上なさい。人間性を。」
人であったものは忽ちに毛が伸び、ゴリラは毛が抜け落ち。つやのある肌を露出した。
「ボスゴリラ様・・・」
かつての強猿は空見る
そして第バ7次世界大戦が起こった。
かつて栄華を極めた人間は火器を持って抵抗したが、
神の子である
「メディーック!!!!」
戦場に声がこだまする。
「ウホーッッッ!!!」
どの面も銃弾に対して最適な角度になる微分不可能な多面体ごりらには現代の火器は通用せず、丸みを帯びたレッサーモンキーたちは微分されてしまった。