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『熱焼野原』
眼前には赤、赤、赤。野原を舐めるように紅蓮の蛇が這っていた。その熱に私は当てられ、めまいがしていた。
野原というものは草原に似た響きがある。しかし、眼前に広がるのは、、、蛇原?
一匹の紅蓮の蛇に近づいてみた。ものすごい熱気を感じ息ができなくなる。
しかし、分かった。
俺はこいつらを知っている。
こいつら... つまり、蛇には3つの頭がある。
その息は原子の炎であった。
俺がもはや息ができなくなったのは、息をする命令が記述されたプログラムが破壊されたためだと悟るのにはそう時間はかからなかった。
やがて、原子へと分解されるのも時間がかからなかった。だが、第二第三がいずれ成し遂げるだろう。奴は一つこちらは無数なのだから。
原子はさらに崩壊し、α線、β線が放たれる。自分にはどうしようもできない。消し飛んだ野原に思いをはせながら。静かに眠りについた。
執筆: ts, nnnnnnnnn, nu, クリアクリ〇ン