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破片

作者: 清田花音

叩き壊した窓ガラス

飛び散る破片と流れ出る血液

視界に映るすべてが僕にとって爽快だった

自分を壊したみたいで爽快だった


僕には何もない


ただ毎日を過ごしてるだけ

誰かの敷いてきたレールに乗って

ただ毎日を過ごしてきただけ


そんな自分が嫌いだった


何事もなければいいの?

ねぇ

何事もなければいいの?


そんな世界

叩き壊したいくらい反吐が出るんだ


俺らは量産されたロボットじゃない

感情だって持ってる

腹も減るし

恋もするし

欲求だって持ってる

退屈しのぎをするために

こんな世界に生きてない

死んだほうがマシだ


俺らをもっと見てくれよ

俺らの感情を潰さないでくれよ


満たしてくれ

満たしてくれ


煩悩のような感情で満たしてくれ


潰してくれ

潰してくれ


強い言葉と強い刺激で潰してくれ


殺してくれ

殺してくれ


目の前に映る僕を殺してくれ


叩き割った窓ガラス

飛び散る破片と流れる血液

壊れた破片に映る過去の自分達

壊すのは誰かじゃなかった

壊せるのは自分だった

叩き割った窓ガラス

自分を壊して爽快だった


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