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幻の薔薇  作者: naomitiara-tica
6/15

ファンクラブの会長に捕まる

この作品は、全て妄想であり、創作です。


私はその時、マネージャーの言葉の深い意味があんまり良く分かってなかった。



まあ普通に考えれば、タカとシュンの秘密を守ると言うことだろうか?

しかし、私に求められたのはそれだけではなかった。



ある日、中年女性に一流ホテルの個室に呼び出しされた。

私は電話で指名された時、てっきりタカの雑誌インタビューの申し込みだと思ったので、マネージャーを通して話をしてくれるよう頼んだら、マネージャーが私に会えと言って来たとの事。何事だ?



金持ちそうな、気の強そうなその女性は電話口でも最初から威圧的だったが、私本人を見て、まるで相手にならないとういうような感じで拍子抜けしたようだった。フッと嘲笑を浮かべると

『あなたが、タカのお気に入りのマリさん?』



私がモジモジしていると、とにかくお茶と好きなケーキを頼むように言われた。

コーヒーを飲んでいるとその女性はいきなり札の入ってそうな封筒を目の前に置いた。



女性はタカのファンクラブの会長だという事だ。もう10年来の、タカの名前が売れ始めたてのころからのファンだと言う。

『あなた、正直に答えなさい。答え方によっては容赦しないわよ?タカが昔から噂になってる女優のAがタカの本命じゃないぐらいは、私達長いファンならみんな知ってるの。でもどうも相手がはっきりしないのよね。誰なのかを教えろとは言わないわ。今タカに相手がいるかどうかだけ答えなさい。わたしには分かる。ここんとこのタカの色気はただ事じゃ無いわ。私達は暗黙のルールがあって、本命の彼女がいたら、その人の事は噂で流さない事になっているのよ。あなたはタカの事ならマネージャーより良く知ってるそうじゃないの?』

もうっ!マネージャー、私にこの役押し付けたんだな・・・



私が押し黙っていると、セリーヌの財布から札を5枚ぐらいだして封筒の上に重ねた。

私が黙っていたのは金を無心していたのではなく、当然、答えに困っていたからだ。



もちろんタカの恋人がシュンだといえるはずもなく、かと言って、誰も居ないと答えて、簡単に引き下がるような相手にも見えなかった。

誰かいるはずだと思っているからこうやって金まで持って私から情報を引き出そうとしている。



最初は不気味だと思ったが、45歳ぐらい?涙目で、ハンカチを握り締めている姿を見たらタカの事を本当に好きなんだなと思って、ちょっと可哀想になってしまい、少しこの人が好きになった。

私が知り合うもっともっと前から、タカの事を長く応援してくれてありがとうって、私はそんな見当違いの感想まで持った。



私は一気に言った。

『タカにはお付き合いしている人がいます。ご推察どおり、女優のAさんではありません。でも相手を明かすことは私の口からは死んでも言えません。その時期が来たら、ファンの皆様にタカから言うのではないでしょうか?そしてこのお金は絶対に受け取れません。お受け取りしたら、私は今日からタカの味方じゃなくなるって事ですから』



しかし、私には分かっていた。その相手・・・シュンの事を、タカの口からも関係者からも語られることはない。絶対に。2人がもしこのまま別れても。



ファンクラブ会長の女性は私の決心の固い話し方に、ちょっと度肝を抜かれたようだったが、笑顔になって言った。

『そう。あなた、気に入ったわ。タカがあなたを脇に置いときたい気持ちが分かる気がするわ。信頼できるのね。あなたみたいな人がタカに付いててくれて良かった・・・』



そっか、タカを守るってこういう事?これからも似たり寄ったりの事が起きるんだろうけど・・・



私に本当に勤まるんだろうか?


ファンクラブの会長に呼び出しをくらったマリ・・・大丈夫かな?

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