幻の薔薇 シュンサイド
この作品は、全て妄想であり、創作です。
タカがマリと言う、ダサい女の子を拾って来た。
またかよ?
どうせタカの周りをうろついて、結局タカにも相手にされず、仕事の多さに音をあげて1ヶ月ぐらいで逃げ出すに決まってるのに。
タカは幼少時から淫乱な母親を見て来たせいで、普通に女性と恋愛が出来ない。
三年前、僕の前に、一人深入りしていた俳優の卵がいた。綺麗な女みたいな顔して身体も細かった。
最初にタカがそいつとシャワーを浴びながらキスして抱き合っているところを偶然見た僕は、心からびっくりした。
タカは今や世の中のどんな女性も手に入るだろうと世間からも思われていたからだ。
それなのにこんな少年と?
男と女がするようなキスをして、男の大事なところを2人して握っている。
タカっていわゆる変態だったのか。
固まっている僕に気づいたタカはそいつにもう帰るように言って、
『君、ちょっとお茶でも飲まないか?』となんて事なく言って来た。
バツが悪かった僕も、そこで頷いてしまった。
みんなの憧れのタカと、話をしてみたい気もあった。
なんと言っても僕が目標としてるタカなんだから。
タカは最近の仕事の話とか、どの辺に住んでるのとか、普段どんな音楽聴くのとか、いたって当たり障り無いと話題しかしなかった。
僕はさっき見た事を口止めされると思って構えていたが、その話には全く触れず、逆にお前には関係ない世界だとやんわり拒否されたような気がして、不思議な寂しさを感じた。
帰り間際、2人分の会計をしながらタカは今度一緒に、飲まないか?と言った。
僕が、好きだと言った小説をタカも読んでみるから感想を語り合おうと。
僕は嬉しくなって頷き、お互いの番号を交換した。
そんな事を何回か繰り返すうちに、僕は自然の流れで、タカに抱かれた。
いや、正確には僕から抱かれに行った。
タカに愛されたかった。心も身体も。
僕はタカに出会うまでは、モデルとか歌手とか、僕に近寄って来る中の後腐れなさそうな女の子だけ選んで適当に楽しんでいた。
タカに抱かれる....
正直、男同士ってのも初めてだし、自分の身体がどうなってしまうのか怖い。
でも、タカが、この前見たシャワー室のような事を他の奴とやるのかと考えると、妄想の相手に殺意が湧いた。
タカは誰にも触らせない。渡さない。
他の男にはもちろんの事、あのへんちくりんなマリにも、いつも恋人ずらの女優Aにも。
タカは僕だけのものだ。
タカと出会ったシュン。順調にお付き合い出来るといいね!
次回は幻の薔薇 タカと噂の女優Aサイドです。




