タカとの出会い
この作品は、全て妄想であり、創作です。
私がタカに拾われたのは、チンピラに絡まれたからだった。
私はその男の彼女のプレゼントだと言う洋服を見たてていたが、彼女が私の選んだものに次々に難色を示し、面倒くさくなった男が、私を大声で怒鳴り付けたのだ。
『お前、何チンタラ選んでんだよ?どれも気に入らねえっつってんだろ?しみじみ仕事しろや?こら?自分がブスだからってヒガンでんじゃねぇぞ?』
彼女はどちらかと言うと派手派手に決めたいらしかったが、私は彼女の華やかな容姿が引き立つように逆にシックにまとめたつもりだった。
それが、彼女には地味に映ったらしい。
謝る私に散々罵声を浴びせ、何も買わずに帰った2人に頭を下げていた私の様子を見ていたらしい、タカはそっと、ためらいがちに声を掛けてきた。
『大丈夫でしたか?
僕は君が選ぶ服はなんてオシャレなんだろって見てたんだけど?もし、失礼じゃなかったら僕が今度連れてくる子に服全部、選んでくれないかな?
どうにも困ってたんだよね。お世話になってる方のお嬢さんのプレゼントでさ?』
と、タカは、サングラスを外して、爽やかに笑った。
今、超売れっ子の芸能人だった。
タカは次の日、本当にやって来た。
育ちが良さそうで、高級品に慣れてそうな彼女にドレス、靴、バック、簡単なアクセを何パターンかコーディネートする。
タカは感心したように頷き、全部買うと言った。しめて100万ぐらいか。
プレゼントされ慣れしてそうな彼女はそれでも上機嫌で、嬉しそうだった。
カードの手続きをしていた私にタカは彼女に気づかれないよう小声で名刺を素早く渡しながら言った。
『今日はありがとう。助かったよ。君、良かったら僕の事務所のスタッフとして働かないか?
いろいろやってもらうようだけど、詳しくは後日。ここに電話してくれないか?頼むよ。』
それが、私とタカの不思議な関係の幕開けだった。
さて、芸能人の事務所で働くように声がかかった私。波乱万丈の予感ですね?




