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炎龍、再び

6章です。

6の世界「炎龍、再び。」

俺はまたトイレにいた。急いで手帳を開いた。

そう、固有能力の確認だ。

「ある、俺のハウリングが、残ってる!!」

感動のあまり目標も見ずにトイレを飛び出した。

思わず何も言えず立ち尽くしてしまった。

そう、最初の世界炎龍討伐の世界と瓜二つなのだ。

急いで手帳で確認した。


~炎龍の討伐~

これはリベンジ戦でもある。これまでの成長をぶつけるまさに集大成なのだ。

俺はいてもたってもいられなかったが、焦る思いを抑え、まずはレベル上げを行った。

それと同時に固有能力「ハウリング」強化に力をいれた。

当然のごとく今回も仲間はいない。

俺はまずかたきのスライムを討伐すことにした。

街をでて所謂森までの道を歩いた。草むらから憎たらしいスライムが現れたのだ。

「ハウリングゥゥゥゥ!」

叫びながら固有能力を発動させた。

周波数を合わせスライムの核を破壊した。

あの時は苦労したスライムも叫ぶだけで倒せるまでに成長した。

俺は「ハウリング」の制度を上げた。

順調にレベルが上がり、ランクも同時に上がった。

衣食住には困らなくなった。ここまでくるとこっちのもんだ。

装備をそろえ、さらに強い敵を倒しレベルを上げよりよい装備に変える。

この一連の動作、作業が長く続いた。

しかし難航していたなぜなら目標レベルがわからないのだ。

今はレベル36まで来たのだが・・・。

「炎龍って何レベだよ。ってか適正ランクとかないのかよ」

あてもないレベル上げに飽き飽きしていたのだ。

俺はレベル63で炎龍に挑むことにしたのだ。

とても長かったこの道のり、たぶん感動のエンディングがまっているのだろう。

俺はそんなことを思いながら炎龍の住むといわれる 山へむかったのだ。

こんな世界にもリア充という 伝説上の超幸福指数の高い生物がいたのだ。

悔しいとか俺も彼女ほしいとかそんなのはないが

のどが痛かったのでハウリングでのどの調子を整えた。

まぁ目の前のカップルのぼろぼろでほぼ全裸状態だったが、

俺のせいではない。決して。

「リア充だからって、幸せだと思うなよ、俺はソロ充を極める」

捨てゼリフにしてはカッコ悪すぎる。まぁ仕方ない

これが俺という人間なのだ。俺はこーゆー人間だ。

どっかの"でかい父"が言ってそうなセリフだな。

俺は山の頂上を目指した。道中では襲ってきそうな敵はいなかった。

あっさりと頂上に到達した。

そこには巨大な巣があり、炎龍が寝ていた。

「先手必勝!ハウリング」

俺の鍛え上げたハウリングで戦闘が開始した。

先手で放ったハウリングはやつの聴覚を奪ったのだ。

音の聞こえない炎龍はジタバタと暴れくるったが

過ぎに正気を取り戻したらしい。俺を睨むと

けたたましい咆哮をかましてきた。

俺はすかさず、ハウリング応用編

狼類の呼び出し及び強制調教を行った。

だが、どうだろう何もこない。

そう、道中敵に遭遇しなかったのでなく、

そもそも調教できるタイプの生物がいなかったのだ。

しかし、俺はそんなことでは驚かないタフな精神をこの長い間で習得したのだ。

俺はハウリングでやつの分厚い装甲を破壊しながら、

剣の刺さるようになった皮膚を切り裂き、突き刺した。

長い戦闘だ。激しい攻防の中俺はハウリングで

やつの心臓を止決着をつけることにした。

「ハウリングゥゥゥ!!!」

地響きが起こる程の周波数でやつの心臓を止めにかかった。

やつが苦しんでるのがわかる。しかしまだ完全には届かない。

ここで「やったか」なんてフラグの立つようなセリフは吐かず、

俺は炎龍目がけ渾身の一撃を食わすことにした。

やつの皮膚を突き刺した瞬間俺の剣先が折れたのだ。

「うそだろぉぉぉぉ!?」

あれだけタフな精神とか動揺しない心とか言ってたのに

俺は動揺しまくってつんでいた。フラグが立っていたのだ。

剣先が折れた瞬間やつは最後の一撃を俺に食らわしてきた。

やつの尻尾が俺の横腹に強烈にヒットし俺は宙に飛ばされた。

そのまま地面に叩きつけられ死んだのだ。


~炎龍戦での戦死~


気が付くとまたトイレに倒れていた。

しかし、様子がおかしい。見慣れたトイレだった。


次が最後です。

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