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賢者と嫁!  作者: エル
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嫁の趣味

嫁には趣味がないそうだ。


僕はいつも嫁に言われるが完全な魔法オタクで、

それこそ寝食を忘れて研究するのが当たり前だった…最初の理由は違うけど。

対して嫁にはそこまで情熱をかけれるものがないそうだ。

…個人的には料理が趣味では?と思うんだけど、料理は生活!だそうだ。


朝、嫁は朝食を作り一緒に食べる。

午前中に庭の畑と家畜の世話、それと家の掃除を終わらせ、昼食作り。

僕が研究室にこもっていなければ一緒に食べる。

(こもっていると片手で食べれる昼食を部屋に置いて行ってくれる)

午後…何かしてるけど、毎回違うことをしている?

同じ部屋にいると僕の事を構ってくれたりもするけど、

本を読んでる時や何か料理をしてる時は構ってくれないのが寂しい時間です。

夜、夕ごはんを作って食べて……就寝!ともかく就寝!


「…たしかに同じ事ずっとやらないよね。」

「独り言多い上に、話繋がってないから分かりづらいんだけど?」

さっきまで本に奪われていた嫁の視線がこちらに向く。

僕の首のあたりから上目づかい、可愛いなーさすが僕の嫁!

「まあ、それは独り言ですから。」

「で、今度は何?」

どことなく怒ってますって雰囲気出してるけど機嫌いいよね、嫁。

本が面白くなかったのか、僕の発言に興味を惹かれたのか。

「んー、奥さんの趣味ないかなーと。」

「…最近出来た。」

はい?

「え、え、え、何?何?何々!?」

え、趣味できた?つまり嫁の興味の集大成!?

…うわー、意外と凹む…これって嫉妬?いや嫉妬って無機物に対して出来るっけ?

「…秘密。」

秘密って…今のクスッて笑い方は可愛いけど、言ってる事鬼畜だからね!?

「教えてー、奥さんの趣味教えてー。」

「…。」

ああ、絶賛無視の方向ですか嫁!

あっさりと視線は本に戻り、嫁の頭が丁度僕の顎のあたりによりかかる。

呼びかけにこっちを向く事はないけれど、

僕の腕の中逃げずに本読んでるあたり、機嫌は悪くない。

つまり、機嫌に関係なく秘密ですか!


その後、夕飯までずっと嫁に趣味を聞きましたが、総無視!

僕の膝に座って本読んでる嫁は可愛いけど、僕も真っ青な鬼畜だったよ!さすが神殺し!

ちなみに夕飯は”スキヤキ”でした、美味しかったー。



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