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天の遣い
小さい頃から見ていた子
君と
初めて 会ったのは
夜の
暗い 森だった
手と服を
土で汚して
冷たい鳥を
埋メテイタ
静かになったその鳥を
月も静かに照らしてた
窓辺で泣いていたあの夜に
僕は君の前に現れた
差し出した手と
差し出された手
君に触れるその瞬間
僕は決まりを思い出した
清きモノ
汚れしモノ
その二つは混ざり合ってはいけない
僕はとっさに手を引っ込めて
君は
下に堕ちていった
小さい頃から見ていた子
この子はあの日と変わっていない
手と服を
土で汚して
君はあの時の鳥みたく
冷たく
静かになっていた
静かになった君と僕
月が笑って照らしてた