表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/17

自由

別の所で書いてコピペでこっちに張り付ければ

データ跳ぶこともないので、ぼちぼち新しい異世界冒険ものを書いて行こうと思います。

俺の名前はアルトゥール8歳

父と母は農夫だ。

父からは幼少期から見様見真似の剣術を叩きこまれた。

しかし師匠とはいえ所詮農夫

剣術の型をなぞっただけのお粗末なものだった。

そして与えられたのは大量の魔法書

攻撃魔法もあれば神聖魔法もある。

親には魔術の素質が無いため独学を強要された

「農夫は金にならない。冒険者になって金を稼げ!」

それが親の口癖だった。

いつの時代も親というものは子供に過度な期待をかける

自分のできなかった事を子供に叶えさせたい生き物なのだ。

それでも子供にとって親は絶対的な存在であり

神にも等しいため逆らう選択肢はない。

世話になっているうちは。

剣術は体を使えばよかったため比較的楽だった

問題は魔術書だ。

俺の親には学がない。

幼いころから自分で文字から学び始めなければならなかった。

そんなこんなで二年剣術と魔術書の読み解きを行った。

二年経過し10歳になった俺は親からの言いつけで

冒険者ギルド協会で適性試験を受ける事となった

メジャーなところで言えば、タンク・戦士・アーチャー・ヒーラー・魔術師・盗賊

どのような結果になるのか期待と不安が入り混じっていた

「アルトゥール君!」名前が呼ばれたので審査員に歩み寄る

審査員の第一声は「君の適性は勇者だね。」だった

周囲はどよめくが

「は?」俺は間の抜けた返事をした

「君の色々な能力値を探ってみたんだが全パラメータの底が見えない

つまりオールラウンダーの素質を持っているという事だ。

職業はオールラウンダーです。では、かっこが付かないだろう?

だから便宜上、君は勇者という何でもできる職業にカテゴライズされる。」

そう言うと審査員は勇者と書かれた冒険者ギルド証を渡してきた。

勇者というのは魔王を討伐するというのが相場だ。

しかし、この世界には魔王なんて存在しない。

何だかキラキラネームをつけられた子供のような心境だ。

「ありがとうございます。」取り合えずお礼を言って協会を出る。

協会内の皆の視線は俺に向いている

なんというか居た堪れない気分だ。

家に帰ると早速親は適性を聞いてきたので

ギルド証を見せると大喜びしていた。

まぁ金が稼げるようになったら、俺はさっさと出ていくけどな。

心の中でそう呟いた。

冒険者の第一歩、取り合えず少し離れた草原へ足を運ぶ。

うん、スライムが沢山いるな。

俺は「オラ!」という掛け声とともにスライムを蹴り飛ばした。

スライムは木にべちゃりと当りドロッとしている。

コアを取り出すと、ゲル状だったスライムはサラッとした感触になり

地面に吸い込まれていった。

スライムコアは、錬金術で使うらしく

弱い敵から得られる割に道具屋で、そこそこの値段で売れる。

駆け出し冒険者の種銭稼ぎの定番だ。

周囲を見ると駆け出し冒険者らしき者たちが目をギラギラさせて

スライムコアを収集している。

俺はスライムに少し同情しながらも作業を続ける。

20個ほど集めた。

駆け出し冒険者たちを横目に俺は街へ戻った。

道具屋へ持っていけば一個につき銅貨一枚だが

ギルド掲示板に依頼が出ていれば、もう少し高めで

買い取ってもらえる事がある。

それはそうだ道具屋は銅貨一枚で買い取ったスライムコアを

錬金術師に銅貨5枚程度で売るからだ。

それならば冒険者ギルド依頼で銅貨4枚出して買い取っても得だからだ。

掲示板を見に行くと銅貨3枚で大量の買い取りがあった。

俺はその依頼書を持ってギルドへ行き

スライムコア20個と銅貨60枚を交換した。

ギルド受付は20個引いた数で再び依頼書を掲示に行く。

俺はその足で武器防具屋へ向かった。

「へいらっしゃい!おっ!君、駆け出し冒険者か?」

身なりを見ればわかってしまうな。

「今新人冒険者キャンペーンセットを販売しててお買い得だよ!」

そう言って革の鎧・鉄の両手剣・ブーツ・腰にくくりつけるタイプのバックパックを

テーブルに並べた。

「いくら持ってるんだい?」「銅貨60枚かな。」そう答えると

「うーん、たらないなぁ。剣とバックパックなら銅貨60枚でいけるが、どうだい?」

正直武器防具の値段なんか知らないし。

剣とバックパックは必要最低限なので購入するか。

「買います。」そういうと「ここで装備していくかい?」と聞かれたので。

「そうします。」と言った。

バックパックは腰ベルト付きで剣も挿せる。

ポケットから銅貨60枚をカウンターにジャラジャラ出すと

店主は数を数えた。

「ちょうどだね!ありがとさん!」そう言われ店を出た。

取り合えず冒険者証を見るとレベルが3に上がっていた。

スライム蹴り飛ばしてレベル3かー、次はどうしようか。

効率を考えたらスライムなのだが、あれはコアを取り出す時に

手が酸で微妙に溶けるから手が荒れるんだよなぁ。

やっぱり剣を買ったからには、それ以上の魔物の討伐だな。

剣に手を当てながら考える。

効率がいいのはスケルトンだな。100%骨をドロップするし

骨一本で大体銅貨10枚で売れる。

ただ一緒に沸いてくるゾンビが問題だ。

経験値が少しあるものの、スライムとどっこいどっこいで

ドロップアイテム無し、そして臭い。いい所が何もない。

町はずれに、おあつらえ向きの墓地がある。

そこには常に、そのほぼ二種のアンデットが沸いている。

俺は町はずれの墓地に向かった。

着いてみると沢山の冒険者がゾンビとスケルトンを倒しまくっている。

みんなめっちゃ死者冒涜してるなぁと思いつつ。

俺もその一員なんだけどねと墓場に足を踏みいれる。

足元からカタカタ音がして目の前にスケルトンが現れた。

「うおっ!」不覚にも突然だったのでビビッてしまったが

腰の剣の鞘から鉄の両手剣をスラリと抜く

棒立ちのスケルトンの盾を足で蹴ると体勢を崩した。

ガッ!頭に剣を叩きつけ頭蓋を砕くと大方消滅しながら

骨が3本残った。うんおいしい。バックパックに骨を入れる。

冒険者が群がるのも無理ないか。

そう考えていると肩に火傷のような痛みを感じる。

「ッ!」なんだと思って振り返るといたのはレイスだった。

レイスとは生霊のような物であり実態がないため

剣では対処のしようがない。

俺は掌に聖なる光を収束させた「ホーリーライト!」

そう唱えると聖なる光の玉はレイスの胸に直撃し

光がレイスの体を蝕むように行き渡り、暫くするとレイスは消滅した。

この墓場にレイスが出るのは聞いたことが無かった。

つまりレア・スポーンという奴だろう。

残ったのは魂の欠片だ。バックパックにしまう。

これは銀貨1枚程度で売れる。

ちなみに銅貨1000枚で銀貨1枚だからレア物だ。

「ヒーリング!」肩に当たったであろうマジックミサイルの火傷に

手を置き唱えた。すると痛みと傷は消えた。

ここは込み合ってるし、たまたま運よく良い収穫があったので

街に戻ることにした。

何はともあれ冒険者ギルドだ。

掲示板を眺めていると、あった!

魂の欠片至急求む銀貨2枚!急いで依頼書剥がし

受付へ持って行き魂の欠片を渡した。

報酬として銀貨2枚貰った。

道具やへ行き骨3本を売ると銅貨30枚になった。

よし!早速毒親からの脱出だ!

まさかあの両親、今日から俺が居なくなるとは思ってもいないだろうな。

そう思いつつ村を出て隣の町まで行くと日が暮れていた。

宿屋を探し宿屋へ向かう。

一泊二食付きで銅貨5枚らしい、即銅貨を支払い部屋へと向かった。

部屋で冒険証を確認するとレベルは7になっていた。レイスの経験値えぐいな。

そう思いつつベッドに寝転ぶと「ふぅ…俺はこれで晴れて自由の身だ。」そう呟いた。

その後一階で食事をとり、シャワーを浴び

俺は自由を手に入れたんだと思いながら眠りについた。

よければ変わらず駄文になりますが、お付き合いください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ